医療殺戮

  • ともはつよし社
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784990808112

感想・レビュー・書評

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  • 読み応えバッチリ。
    頷きながら読書しました。

  • 以前読んで驚きと共に妙な感激(“そうだったの?知らなかった!的な”)を覚えた陰謀論。コロナ禍の下、改めてどんな内容であるか確認したく再読してみました。

    再読後の感想は、イマイチ微妙、という感じです。
    医療をはじめ社会に溢れる欺瞞を暴いて見せているのですが、真実かどうかは別として一部周知のものも散見されます(アルミの鍋の話、フッ素の話とか)。啓発・暴露という点では価値はあるかもしれませんが、内容に新味はなく、この手の話はキリがないという感を受けました。

    ・・・

    本作は題名にインパクトがありますが、原題はMurder by Injectionであり、殺人注射、とでもいった直訳もできます。米国医師会AMAの金もうけ体質から始まり、がん産業、予防注射、フッ素の人体投与、エイズにまつわる話、化学肥料の使用や有害化学物質について等々と多岐にわたります。

    本作で一番まじかと思ったのは、戦争(第二次世界大戦)終結とともに積みあがった在庫の処分のために、塩素を水道水に、そして硝酸塩を化学肥料に転用したというくだり(P.324)。事の真偽は分かりませんが、一部の効果があることを良いことに有害な物質を押し付けるやり方はありえると感じました。

    その他、医師会やがん協会が患者の為ではなく自己のために存在するというのはありがちな話で、金融業界が資金・人材を投入してコントロールしているというのもまあある話だとは思いました。筆者の一貫した主張です。

    ・・・

    おわりに。こうした一部極端な話は丸ごと信じるのではなく、気になる部分を自ら確認する形で検討する程度が良いのかと思います。
    何となく日本人は政府や大企業・マスコミを信じすぎるのだと感じます。その点ではこうした本で物事を疑う姿勢を学びたいと思います。極端で嫌いな人もいるかと思いますが、お上が信じづらい時代ですので、一つ頭の体操程度に読むのは悪くないと思います。

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著者プロフィール

1923~2010年。メイ・フラワー号で米国に渡った初期移民以来の名家に生まれ、ワシントン・リー大学、ニューヨーク大学、ノースダコタ大学、現代美術研究所などで学ぶ。1942年に准尉として入隊、空軍に配属され、第二次世界大戦に3年2ヶ月従軍した。終戦後の1949年、反戦を訴えて国家反逆罪で収監されていた米国の著名詩人エズラ・パウンドに私淑、人生の大きな転換点を迎える。調査専門職員として連邦議会図書館に勤務、「赤狩り」で有名なジョセフ・マッカーシー上院議員の共産党資金源究明の調査に協力する。職員免官後は執筆・講演活動に専念、ユダヤ国際勢力に蹂躙された世界の秘密を追究する数々の著作を発表した。享年86。


「2017年 『知られざる世界権力の仕組み[下]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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