ランニング登山: もうひとつの山登りの刺激的世界 (絶版新書)

著者 :
  • ソーシャルキャピタル
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  • Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784990928056

作品紹介・あらすじ

1986年に発行された『ランニング登山』(下嶋溪著・山と溪谷社)。この本を「バイブル」と呼ぶスカイランナーの松本大氏(日本スカイランニング協会代表)の「はじめに」と「コラム」を加筆し、復刊。
以前に比べ、装備や補給食、シューズは格段に進歩したけれど、実は、山登りの記録はかわっていない。山ガール、トレイルランブームで山は身近になったけれど、悲しい事故は後を絶たない。
そもそも、30年以上も前に、山を走るとはどういう行為だったのか? 何を考えて走っていたのか? 山はどういう世界だったのか? 大学教員だった著者が個性的かつユーモラスな文章で書いた、独自のランニング・登山観が読む者を惹きつけ、スカイランナー松本大氏のコラム「快速登山」は今のトレイルランブームに警鐘を鳴らす。
今こそ振り返るランニング登山の世界——アウトドアを楽しむすべての人に読んでほしい名著。

感想・レビュー・書評

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  • 山でのランニングってやったことない人には、どんなものなのか想像できないかもしれないし、過酷なことに思えるのかもしれないけど、下嶋氏の軽やかな文体が、さぞかし楽しいスポーツのように紹介していて、読んでいて辛さが伝わって来ないw

    エクストリームスポーツに取り組む人って特有の変人気質と自分のどのくらい変なのかを示して、より変だということを誇りにする気質があって、そんなところが垣間見られる稀有な本でした。

  • 本書は、まだトレイルランニングなんて用語もトレランシューズ、トレランザックなんて用具も無かった1986年に刊行された本の復刻版です。松本大さんのエッセイみたいなものも追加されています。中身は理論的で、今では一般的な最大酸素摂取量、累積標高差におけるコースタイムの平均短縮率など、先進の理論に基づいています。著者(故人)が現在のトレラン状況、環境、用具の充実度を見たら、本当にうらやましく思うことでしょう。

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著者プロフィール

1944年神奈川県に生まれる。高校1年から丹沢で山登りを始め、以後無雪期は沢登り、積雪期は単独縦走、山スキーを主体に、南・北アルプス、八ガ岳、上信会越と広範囲に活動する。一方、1975年頃からランニングも本格化し、山を走る魅力にとりつかれ、毎年数多くのランニング登山を実践している。本職は国立大学工学部の教官であったが、在外研究員としてスイス滞在中の1999年に、マッターホルンでの滑落事故により死去。

「2018年 『ランニング登山』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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