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- Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
- / ISBN・EAN: 9784991089404
作品紹介・あらすじ
写真家の加藤秀がスコットランド最北の地『シェトランド諸島』の島々を巡り、大自然とそこに生きる者たちの姿を写した。
シェトランドはその立地上、英国よりもノルウェーなど北欧諸国からの影響を多大に受けてきた。かつてのバイキングの末裔たちが、今この美しい島に暮らしている。
寒く暗く長い冬と、短くもとても美しい夏。時に激しく荒々しく、時に優しく穏やかに繰り広げられる様々なシェトランドの情景たち。人々はもちろん、羊たちや空を舞う鳥たち、そしてまるで地を覆いしがみつくかのように生きる草々も同じようにこの島に生きている。
彼女は最大の町ラーウィックに滞在し、陸続きの島は車で、離れた島へはフェリーや小型飛行機で渡り各地を訪れ撮影を行なった。
一日のうちに全ての季節があると言われるこの島々では、まさしく(時には1時間のうちに)たちまち雲に覆われ大粒の雨と落ち、風が身体を叩きつけ、ふたたび穏やかな光陽が照らすこともある。荒野を進み、丘を登り平原を越え、羊や馬や牛たちの牧場を歩き、断崖絶壁に打ち寄せる十数メートルの波を目の当たりにし、そしてこの島々に暮らす人々と出会い、その感動の多くを出来る限りフィルムに収めようと努めた。
これらの写真たちはその記録であると同時に、厳しい自然の中で生きるあらゆる生命たちの光と生への希求を見つめ、そして自身の胸に問いかけた旅の記録でもあった。彼女はその答えの一端をスコットランドに、その最北の地であるシェトランド諸島に探し追い求めた。