宝ヶ池の沈まぬ亀 ある映画作家の日記2016‒2020

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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784991239106

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  • 実に他人の訃報に鋭敏に反応しているな、と思った。梶井基次郎の小説の登場人物たちを思わせる鋭敏な感受性を、世界に向けてさまざまな事象に率直に(時に「率直すぎる」と思わせる危うさを以て)切り込んでいる。これが青山真治という人の衒いのない生の姿/生の声なのだろうなと思った。病を乗り越え、映画や音楽やドラマ、ニュースなどに触れて貪欲に吸収しようとしている。私自身、青山真治のこの年齢と同じ年になったらここまで貪欲でいられるだろうか。そう思うと彼の批評眼に敬服させられざるをえない。実にすさまじい日記である、と感服した

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著者プロフィール

1964年7月13日、福岡県北九州市門司に生まれる。立教大学英米文学科卒。
1996年『Helpless』で劇場映画監督デビュー。2000年『EUREKA』がカンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞とエキュメニック賞をW受賞。同作の小説版が三島由紀夫賞を受賞。2011年『東京公園』でロカルノ国際映画祭金豹賞審査員特別賞受賞。2015年度まで4年間、多摩美術大学映像演劇学科教授。2016年度、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)映画学科の学科長を1年のみ務める。2020年公開の『空に住む』が遺作となった。2022年3月21日逝去。

「2023年 『青山真治クロニクルズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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