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- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784991275616
作品紹介・あらすじ
昨秋、西国の姫路で始まった杉本博司の本歌取り展は、東国である東京の地で「本歌取り 東下り」展と題され、新たな展開を迎える(2023年9月より、渋谷区立松濤美術館にて開催)。この間一年、杉本は数多くの新作を制作し、本来は和歌の作成技法である本歌取りについてもさらなる拡大解釈を進めていった。人類の歴史そのものが本歌取りの繰り返しであると捉えた杉本は、6つの章それぞれのテーマから、その歴史を遡行しながら考察を深めていく。本書では、前著『本歌取り——日本文化の伝統と飛翔』から一層の展開をみせた杉本流本歌取り論を100点以上の新作や蒐集品とともに集成し、人類の意識の本歌とは何かを探求するに至った、現代美術作家・杉本博司の思索の道程を辿る。