All That You Can't Leave Behind
- Interscope Records (2000年10月29日発売)
- Amazon.co.jp ・音楽
- / ISBN・EAN: 0731452465320
感想・レビュー・書評
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【要約】
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【ノート】
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2000年、そう、21世紀最初の年は彼らがデビューして20年目、そして通産10作目となるこのアルバムが発売した年。
「捨て去る事のできない全て」-そんなタイトルのこのアルバムは世間的にはU2の原点回帰作であると言われてるけど、決してそれは回顧主義に陥ったわけじゃない。これまでの彼らの道のりを集結させ、時代を射抜いた最高の1枚だ。
このアルバムの全体のモチーフを表すなら、それは「強い思いによって願われた、優しさ」。
ディレイを多様して空間を生かし、ふわりと浮かび上がるような心地良さをもたらすギターやスケールの大きいボノの歌は、80年代の彼らを彷彿とさせる。それは詭弁や皮肉を取り払ったどこまでも真っ直ぐなものであり、いつしか時代が見失った「王道」を体現しているかの様だ。
また、それを支えるリズムは90年代に彼らが接近したダンス・グルーヴを生音で消化しきった、タイトで引き締まった演奏。よく耳を澄ましてほしい。人と人はこんな風に、強く、しっかりと結びつく事が出来る。
そして、このアルバムのハイライトはこの力強さと優しさがぴったりと寄り添い合ったM-4「Walk On」。
実はこのアルバム、ミャンマーでは放送禁止となっており、持っているだけで10年以上の禁固刑となるのだという。というのも、上記で挙げた「Walk On」は同国の民主化運動指導者であるアウンサンスーチーに捧げた曲であるため。
ただ、何よりもこの歌詞にしっかりを耳を傾けてほしい。
「歩くんだ、歩き続けるんだ/あなたが持っているものは誰にも盗む事が出来ないし、感じる事すら出来やしない/歩くんだ、歩き続けるんだ/どうか、今夜は無事でいてほしい」
そんな歌詞が訴える、思い。どんな不幸や悲劇が降りかかろうとも決して負けずに歩き続けて欲しいと願う思い。
2001年9月11日以降、この曲が新たな意味を持ち始めたのは、決して偶然ではない。
もう一度繰り返す。このアルバムのテーマは「強い思いによって願われた、優しさ」だ。そしてそれは政治的に正しくあるためとかそんな理由ではなく、ただただ誰かに届けるために、あなたを楽しませるために、それだけのために誠実さが何よりも込められているからだ。
そう、だからこそ僕はこの曲を身近な、大切な友人に届けるプレゼントとして受け取っている。ねぇ、最近は会うことも少ないけど、今も元気でいますか?笑ったりしてますか?
「捨て去る事の出来ない全て」-それは、下らない事で笑いあってた、記憶の中で色あせる事無く鮮やかさを残したままでいる大切な思い出。忘れる事なんて決してできやしない。 -
Beautiful Day
Stuck in a Moment You Can't Get Out Of
Elevation
Walk On
すっごい。 -
POPの後だったので、ギャップに戸惑った。最初しっくり来なかったが、聞くほどに味のある粒揃いな作品。
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そういえば、これのジャケットがシャルルドゴール空港の第二ターミナルなんだよって教えてくれたのは、ゴデーだったな(しかもゴデーの最も好きな建築物)。と思いながら、今日はこれを聴いていた。こういう真っ当によいアルバムってのは貴重だね。こういうのを今作れるの、そういないよ。前半が特にいい。(07/3/19)
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タイトル、曲、全てが素敵。なのに借パクされてしまいました。でもまた買いたい。。。
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あいしてます。
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まぁいいかんじ
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人生最良の一枚。
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神です(笑)