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- / ISBN・EAN: 4959241980328
感想・レビュー・書評
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巨匠宮崎駿監督の世界観で描かれた「ルパン三世」の最高峰。
なんど盗んでもらってもいい。心に残る名作です!
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ラストも含めて男のロマンが詰まったアニメです。そして、時を経てなお評価を上げていく稀有な作品です。
第54回キネマ旬報ベスト・テン54位、映画評論家の深沢哲也のみが投票している。
読者選出ベスト・テンは15位。
キネマ旬報創刊85周年オールタイムベスト・テン アニメーション部門1位(2004年)
日本のメディア芸術100選 アニメーション部門 専門家選出4位、一般選出5位(2006年)
キネマ旬報オールタイム・ベスト 映画遺産 アニメーション篇1位(2010年)
公開当時は『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』といったSF作品全盛期だったが、テレビでの放送が繰り返されたり、地方の学校や集会所、ファンの集まりなどへフイルムが借り出されて上映会が開催され、1981年にはアニメージュ誌が宮崎の特集を組んで取り上げた。同誌のアニメグランプリの歴代作品部門で1位を連続受賞し、情報雑誌『ぴあ』の年間アワード企画「もあてん」(もう1度見たい過去作品ランキング)では2年連続ベストワンといった成績を残す。2011年に実施された「ルパン三世アニメ40周年記念 マイ・ベストエピソード投票」の「劇場版・OVA部門」では本作が第1位になり、宮崎作品のルパンではTV第2シリーズ部門の『さらば愛しきルパンよ』とともに2冠を達成している。
『ルパン三世 カリオストロの城』(英: The Castle of Cagliostro、仏: Le Château de Cagliostro)は、1979年12月15日に公開されたモンキー・パンチ原作のアニメ『ルパン三世』の劇場映画第2作。宮崎駿の映画初監督作品。公開時のキャッチコピーは、「前作をしのげないのなら 2作目を作る意味がない」「巨大な城が動き始める! 影の軍団が襲ってくる!」「さらにスピーディーに! さらにスリリングに! さらにスッとボケて!」「生きては還れぬ謎の古城でついにめぐり逢った最強の敵!」。
時は1968年。世界的な怪盗ルパン三世一味はモナコの国営カジノの大金庫から大金を盗み出すが、それが真券同然の精巧さで知られる幻の偽札「ゴート札」であることに気づく。「偽物に手を出すなかれ」のルパン家の家訓に従い札束を撒き散らすように投げ捨てたルパンと次元は、ゴート札を標的としてその出処と疑われているヨーロッパのカリオストロ公国に向かう。
入国したルパンは、ウェディングドレス姿の少女が何者かに追われているのに出くわす。少女はこの国の亡き大公の娘クラリスだった。クラリスは、父にかわって国を治めているカリオストロ伯爵に結婚を迫られたため逃げ出したのだ。追っ手をルパンは撃退したが落ちてきた枯れ木に頭をぶつけ気絶してしまい、その間にクラリスは別の追っ手に連れ去られてしまう。ルパンはクラリスが残した指輪を見て、彼女が、かつてゴート札を狙って公国に忍び込んだ末に重傷を負わされた自分を救ってくれた幼女本人だったことに気付く。一方、クラリスが持っていたはずの指輪をしていないことに気づいた伯爵は、クラリスの逃亡を手助けしたルパンらに暗殺集団を差し向ける。
暗殺集団の手を逃れたルパンは五ェ門を呼び寄せるとともに、彼の逮捕に執念を燃やす国際警察の銭形警部がクラリスが監禁されている伯爵の城へ来るように仕向け、城内で銭形に変装して衛士隊を欺いて内部に潜入する。先に城に使用人として入り込んでいた不二子からクラリスの居場所を聞き出したルパンはクラリスと対面するが、伯爵に見つかり地下牢獄へ通じる穴に落とされてしまう。伯爵の狙いが先祖の財宝であり、その鍵である指輪の持ち主であるクラリスに結婚を強いていたことを聞き出したルパンは、秘かに本物とすり替えて置いた通信機仕込みの偽の指輪を通じ、現在もクラリスの指輪を預かっていることを伯爵に伝える。
ルパンは地下牢獄で先に落とし穴に落ちていた銭形と再会し、協力して指輪奪還の為に放たれた暗殺者を返り討ちにして地下牢獄から脱出する。その際地下にある偽札工場を発見したことにより義憤をうずかせる銭形と、クラリスを連れて城を離れたいルパンは、城からの脱出までの間、一時休戦を結ぶこととする。
ルパンは銭形とともに伯爵のオートジャイロを奪い、再びクラリスの元へたどり着いたものの、胸を撃ち抜かれて重傷を負い、救出に失敗。銭形と不二子の助力によりクラリスを残してかろうじて脱出する。ルパンと別れた銭形は持ち帰った偽札の証拠を国際警察に提出し出動を要請するが、「高度に政治的な問題」と「クラリスをルパンから守った」伯爵を支持する世論を理由に、国際警察はゴート札について各国毎の対応に留め不動を貫く。
3日後、大公夫妻に仕えていた庭師の老人に助けられ昏睡から目覚めたルパンは翌日、クラリスと伯爵の結婚式に忍び込んで奇襲を仕掛け、その混乱に乗じてクラリスを救出するが、逃げ込んだ時計塔で再び伯爵にクラリスを奪われてしまう。ルパンは時計塔を見て気付いた指輪の謎を伯爵に教え、それと引き換えにクラリスを無傷で引き渡すよう要求する。伯爵は要求を呑むふりをして不意打ちでルパンを窮地に陥れ、止めようとしたクラリスを足蹴にして湖へと叩き落とす。ルパンは後を追って宙に身を投げ、クラリスを抱きとめながら共に湖へと落ちて行った。
「文字盤のヤギの目に指輪をはめ込むことにより財宝への道が開かれる」。ルパンのその言葉通り、文字盤のヤギの目に指輪を納めた途端に時計塔が急速に動き始め、逃げ場を失った伯爵は激しく動く時計の針に挟まれて押し潰され無惨な最期を遂げる。時計塔が崩壊して大量の水を排出したしばらくの後、無事に湖岸へと辿り着いていたルパンとクラリスは湖の底から現れた遺跡の姿を目の当たりにする。湖は実はダム、財宝とは先祖が隠した古代ローマのポリスであり、時計塔の仕掛けは湛えられている水を排出して沈んだ遺跡を表出させるための装置、そして指輪はその起動装置だったのである。
ルパン一味の奇襲による城内の混乱に乗じた銭形が、不二子とともに衛星テレビ中継で偽札工場の全容を全世界に晒したことで、ようやく国際警察も動き出し、歴史の暗部と言われたカリオストロ公国についに捜査のメスが入ることになった。
クラリスはルパンについて行くことを望むが、ルパンは葛藤しながらもクラリスに留まるよう諭し去って行く。ルパンを追ってきた銭形が、ルパンがクラリスの心を盗んだと言い当てると、クラリスは顔を輝かせて「はい」と答える。ルパンと銭形たちの車は、追いつ追われつしながら地平線へと消えていくのだった。(Wikipedia) -
テレビでも10回以上放送されたみたいですね。それを含めて何十回も見ていますが、やっぱり面白い作品です。ルパン三世としても、宮崎駿さんの監督作品としても好きな映画です。
映像・音声・音楽が重なり合うタイミングが気持ち良いんですよね。キャラクターの台詞や動きに合わせて音楽が盛り上がっていくところなんかは興奮します。
笑える場面はちゃんと笑えますし、格好いい場面はきちんと決めてくれます。そういっためりはりがハッキリしていることも、この作品の魅力だと思います。
鑑賞する度に私の心も盗んでくれる、素敵な映画です。 -
ルパン3世 カリオストロ城
宮崎駿 監督 1979年
宮崎駿監督が作ったといわれるので、見てみた。
多分、そうでなければ見ない作品。
ルパン3世のキャラクターが、秀逸。
若いころの失敗話・・・
そして、クラリスを救出する展開。
ドロボーをしない ドロボーの物語。
ここに、この物語のうまさがある・・・。
カリオストロ大公家の財宝が 盗むことができないものだった
というのも・・・説得力がある。
何のために、クラリスを助け出すのか?
という理由を 説明する必要もないところがいい。
簡単なのだ。
『かわいいから・・・』
カリオストロ公国は 人口3500人の小さな国。
その国では、世界の偽札を造る工場を持っていた。
しかし、なかなか踏み込めない・・・
ルパンは その偽札を 調べるために
カリオストロ公国に行くことになった。
カリオストロ公国で、クルマに追われている
女性を見かけて 救うことになるが・・・
その女性が クラリス であり、大公家の一人娘であった。
カリオストロ伯爵に結婚を迫られて逃げているのだった。
追いかけているクルマからは 助け出すのであるが
クラリスは ルパンに指輪を残して
連れ去られて カリオストロ伯爵に幽閉されてしまう。
先に 不二子が、城にもぐりこんでいた。
(このあたりの関係が良くわからない。
ルパンは クラリスを 救い出すために・・・
城の中に もぐりこむが・・・偽札工場を発見する。
ルパンは 一人の力ではできないので・・
銭形警部を呼んで、クラリスの警護をさせるのだった。
(パトカーが、埼玉県警 であるのが、笑える。
インターポールは カリオストロ伯爵の圧力で、
銭形警部に手を引くようにいう。
インターポール内での会議の内容が面白い。
銭形警部は 手を引かされるが・・
不二子のアドバイスで
ルパンを捕まえるという大義名分で、偽札工場を
テレビの実況中継で流してしまう。
そして、クラリスに
最後に ルパンの盗んだものは許せない というのがいい。
銭形警部のキャラクターも、よくできている。
クラリスは ルパンに救出されて・・・
ルパンに想いを寄せるが・・・
ルパンは・・・・。
後ろ髪を引かれながら カリオストロ公国をさっていく。
展開や構成は実に良くできている。 -
作中名言「面白くなってきやがった。」最強のアニメ映画だと思います。好きな映画トップ3には絶対入ります。男のロマンと、遊び心と、バイタリティーと、アホさと、感動と、熱さと、映画の醍醐味がすべて詰まっています。
きちきちに詰め込んだストーリーの中で一番最初の無意味なドライブのシーンから、銃撃戦になった瞬間、次元の「面白くなってきやがった」で幕が開ける。このシーンが秀逸。平穏な暮らしなんて面白くない。刺激や、命をはってこそ、男の面白みだ。あの無意味な時間とのギャップを見せるのが宮崎駿の凄さだと思う。
日常の中で欲しい物は手に入り、見たい物はパソコンで観れ、なんでもかんでも欲望が叶う世間の中で、泥棒というカテゴリーで、宮崎駿が盗んだ物とは?
きっと、男はこれを一番欲する。だが面白みやロマンのために、これを捨てて生きるのが真の男なのかもしれない。
面白く、深い。観てて全く飽きない。 -
最後までテンポ良く物語は満足。
ただ、宮崎駿の絵では、不二子の魅力が伝わらない。 -
有名なのに観ていなかった。
最近ルパン三世に今更ながら興味を持ちスピンオフシリーズばかり観ていたので手始めにカリオストロを。
銭形の名言、有名すぎるし最後の流れ的にもいつくるか分かっていたのにもかかわらず響いた。ジーンってきて熱くなって泣きそうになった。すごいなー。
みんなかっこよくて痺れました