青春の殺人者 デラックス版 [DVD]

監督 : 長谷川和彦 
出演 : 水谷豊  内田良平  市原悦子  原田美枝子 
  • パイオニアLDC
3.69
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102633615

感想・レビュー・書評

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  • 彼、斉木順(水谷豊)は二十二歳。
    親から与えられたスナックを経営して三カ月になる。店の手伝いをしているのは、幼なじみの常世田ケイ子(原田美枝子)である。
    ある雨の日、彼は父親(内田良平)に取り上げられた車を取り戻すため、タイヤパンクの修理を営む両親の家に向った。しかし、それは彼とケイ子を別れさせようと、わざと彼を呼び寄せる父と母(市原悦子)の罠だった。
    母は彼に「順は取り憑かれてるのよ、蛇にぐるぐる巻きにされてる」となじる。早く別れないとあの体にがんじがらめになるという。もともと、スナックを建てる時にケイ子を連れて来たのは父だった。ケイ子は左耳が聞こえなかった。
    その理由を順はケイ子のいう通り、中学生の頃、いちじくの実を盗んで食べたのを、順がケイ子の母親に告げ口をし、そのために殴られて聞えなくなったと信じていた。しかし、父は、ケイ子の母親が引っばり込んだ男に彼女が手ごめにされたのを母親にみつかって、たたかれたからで、いちじくの話はケイ子のデッチ上げだという。母親が野菜を買いに出ている間に、彼は父親を殺した。帰って来た母は最初は驚愕するが、自首するという彼を引き止めた。こうなった以上、二人だけで暮そう。大学へ行って、大学院へ行って、時効の十五年が経ったら嫁をもらって、と懇願する。
    だが、ことケイ子の話になると異常な程の嫉妬心で彼を責める。ケイ子と始めから相談して逃げようとしていたのだ、と錯乱した母は庖丁を手に待った。もみ合っている内に、彼が逆に母を刺していた。金庫から金を奪った彼は洋品店で衣類を替え、スナックに戻った。
    彼はケイ子に、店を今日限りで閉めると言った。何も知らないケイ子は、自分のことが原因だから両親に謝りに行くという。彼はもう取り返しがつかないと彼女を制した。衝動的に彼がケイ子を抱こうとした時、高校時代の友人の宮田とその婚約者郁子、宮田の大学の同級生日高の三人が訪ねて来た。彼が高校時代に撮った8ミリを皆で見ようというのだ。ガレージの中で、教師と両親を葬れといった内容の8ミリを見終る。順は、日高がトイレに行った時、風呂場で両親の死体を日高に見せる。親とは仲直りして、ごめんなさい、金下さいって言えばいいという日高に、仲直りできない理由を教えようというのだ。日高は、ぶるぶる震えているだけだ。順はケイ子と一緒に、ケイ子のアル中の母親の家に行って、いちじくの一件をたずねるが、八つ手はあったが、いちじくはなかったと、母親はいう。順は、追って来るケイ子を振り切って、一人で家へ戻る。両親の死体をタオルケットで包んでいる時に、ケイ子が家の中に入って来た。ケイ子は、殺人のことを既に知っていたのか、平然としている。
    彼女も包みを運び出すのを手伝ってから、二人は燃えた。海に死体を捨てたあと、いちじくの話はケイ子の作り話だと彼女から聞かされた。彼の脳裏に幼い日の彼と、貧しい父と母が浮かぶ。食うもんも食わんで、飲むもんも飲まんで、バカだよ。彼は泣いていた。ケイ子は彼と一緒に死ねると思った。
    「俺はここを燃やしたい、ここじゃなきや燃やしたことにならない」。二人は、スナックにガソリンをまいて、火を放った。梁にロープをつけて首をかけたが死に切れず、ケイ子を連れて外へ出た。見物人の人混みの中で、ケイ子から離れた彼は、一人、走るトラックの荷台から遠い黒煙を見ていた。
    千葉県市原市で起きた両親殺害事件を元にした中上健次の短編小説「蛇淫」を、長谷川和彦が映画化。
    8ミリフィルムの映画作りも、大学進学も、両親に止められたとはいえ、スナックまで両親のお仕着せで反抗しながらも、両親の敷いたレールを惰性で生きてる斉木順。
    両親の言いなりになりながら、生まれた町も両親を捨てることも出来ず、両親を殺害しても生まれた町を捨てケイ子と町を逃げることが出来ず焼身自殺を図るも果たせず、トラックに乗って逃げていくみっともなさや挫折感を引きずっていく斉木順は、まさにシラケ世代の若者そのもの。
    斉木順と市原悦子演じる母親の近親相姦的なギリギリのせめぎ合いと凄惨な殺害シーンの生々しい臨場感、無目的に順とケイ子が行き場を探してダラダラするシーンの行き場の無い寄る方なさがリアルで、この時代の空気感そのままな青春ニューシネマ。

  • *親殺しの名作*

    舞台は千葉、湾岸線のコンビナートが
    赤い火を噴いていた頃、そう、成田空港建設予定地時代。

    主人公、斉木順 ( 水谷豊)、父親( 内田良平)、
    母親( 市原悦子)、恋人ケイ子(原田美枝子)。

    順が子供の頃、両親は浜辺で自転車を牽きながら
    アイス売りをする苦労人だった。

    ひとり息子の順を両親はとても可愛がりそして、とても愛していたんだ。

    順の為にスナックをオープンし順に店をまかせ
    幼馴染で恋人のケイ子も店を手伝う。

    なのに、順はなんだろう・・・どこかシラケた青年に成長していた。

    ある日、順は父親とスイカを食べていたが、
    会話の縺れから衝動的に傍にあった包丁で父親を刺し殺す。

    父親の死体を見た母親は警察に行くな、一緒に逃げようと言い出す。
    テンパりまくる母親の挙動を見た順は母親もメッタ刺しにする。

    もうここからどうにも止まらない順と幼馴染みのケイ子の暴走がはじまる。

    父親の血の海にキャベツが転がるシーン

    母親に真っ白なシーツを被せ刺し殺すシーン

    両親をグルグル巻きにして海に捨てた後の順とケイ子の会話、

    「簡単だったね」
    「あぁ、両方とも捨てちゃった」
    「こんな簡単でいいのかなぁ」

    途中、成田空港建設反対のデモと機動隊に出くわす、
    順は、「オレ、両親を殺したんだ!殺したんだよぉ!」と叫ぶが、
    機動隊員達は「勝手に殺せよ!」と取り合わない。

    ラスト、順は親がくれたスナックにガソリンを捲き、
    火をつけ自らをも燃やそうとするが・・・

    完全にイカレていたわけじゃない順が親を思う回想に
    人間らしさを感じたが虚しい。

    ちょこまかと纏わりつくひねくれた子犬のようなケイ子の愛も虚しい。

    俺のようになるなよ、ある意味、息子を縛っていた父親の愛も虚しい。

    スリップ姿で息子に関係を迫り依存しようとする母親の愛も虚しい。

    面白すぎてあたしは幸福なひと時を過ごしました。

    忘れられない名画を、ありがと長谷川和彦監督。

  • CSの放送で。
    実際に起きた親殺しの事件をベースにした話。

    いや、あの、何て言うか、物凄い疲れた。
    若い頃の水谷豊の演技ってそういやあんまり見たこと無いわ…とか軽い気持ちだったから、本当にドッと疲れた。

    何がって、この映画に出てくる女性二人に関してですよ。
    前半は母親、後半は幼馴染。
    この二人がきっついのなんの。
    その中でも、市原悦子演じる母親が非常に恐ろしい。

    水谷豊演じる息子が、会話の縺れから衝動的に父親を刺殺してしまう→その惨状を目の当たりにするも「家族の事だから内々で何とかしよう。息子ちゃんが警察に捕まるとか耐えられないもの!」のトンデモ理論をぶち上げる→「本当はこういう風に父親が消えてくれることを願っていたのかもしれない。土地家屋全部売り払って大金作って時効まで逃げ延びよう、今からでも大学とか行って良い仕事に就いて幸せになろうね☆時効まで結婚とかそういうの無理だろうけど母さんが嫁の代わりもしてあげるからね!」→息子にやんわり拒否られる→「絶望した!旦那との心中に見せかけてわたしも死ぬ!」→今までの自分の人生を嘆いたり旦那との思い出を一頻りキャンキャン喚いた末に、何を思ったか死に装束の一張羅に着替え途中の下着姿のまま息子に抱き付いて「二人で”アレ”しよう」と誘惑→拒絶されると刃物を持って息子に襲い掛かる→返り討ちに遭うと刃物を構える息子に向かって「痛くしないで…」→刺される→「痛い!」「死ぬぅ!」の大絶叫数回→死ぬ間際のセリフが「もう働かなくて良いんだ……」と穏やかな顔で息絶える

    この大修羅場を汗と水谷豊にぶっかけられた水でじっとり濡れた市原悦子が演じる訳ですよ。
    母親というか「女」の恐ろしさをぎゅっと濃縮した、怪演以外の何物でも無かった。
    特に息子にしな垂れかかって行為を強請るシーンは、本年度のトラウマ映像部門ぶっちぎりの一位候補。

    幼馴染の方は複雑な家庭環境の所為か、主人公にべったり寄りかかって纏わりついてる感が凄い気持ち悪かったなぁ…。無垢な愛情…て言えば聞こえは良いんだろけど、なんかそれも違うっぽい感じに見えてウウン!
    始終主人公の名前をキャンキャンした声で呼びながら付きまとって居るのが何より辛かった…。女の子の高い声あんま得意じゃないのねわたし……。


    肝心のストーリーはと言えば、発作的に両親を殺してしまった何となく虚無的な青年が、殺人を犯した後にどうしていいのか分からず自殺を試みるも死にきれず、幼馴染にも何も告げずに何処かへ消えていく…と言う何ともまぁテッパンのオチではあったんだけど、親の庇護を振り切れない若者を演じる水谷豊のそこはかとない虚無感と絶妙な苛立ちオーラと、わたしの心に恐怖を植え付けた市原悦子の「母親」が素晴らしいので、お時間ある方は是非…。

    母親との修羅場の前半だけでも良いですから。
    是非…。

  • ゴジさんの初監督作品『青春の殺人者』。
    2本しか撮ってないのでもう観終わってしまったぁ・・・。
    面白いのは『太陽を盗んだ男』の方だけど、
    好きなのはこっち、『青春の殺人者』の方かなあ。

    若かりし頃の水谷豊。今だと『相棒』が有名ですけど、
    僕ら世代だと『ハロー!グッバイ』と『刑事貴族』
    『地方記者・立花陽介シリーズ』・・・
    この人は優作さんや岸田森と仲がよかった、というのも重要で
    ふたりとも早世して生き残ったのは水谷豊だけなんすよね。

    ヒロインの原田美枝子は、こないだ黒澤さんの『乱』を観たんですが
    あれ白塗りでちょっとこわい、ドロドロした奥方役で・・・
    白塗りだったから顔わからんっちゅう(笑)。
    まあ、この・・・原田さんが当時17歳とかで、
    今で言うと蒼井優とかですね、あんな感じの童顔なんですが
    巨乳なんですよ・・・それで濡れ場っていうか・・・
    濡れ場って言うと逆に卑猥だから言い換えると
    セックスシーンがあったりして・・・
    ロリ巨乳のヌードですね、まあそういう面でも男性にはお薦めですw


    ストーリーは書くのめんどくさいんで親殺しの話ですよ、ぐらいで。
    一応実際の事件を題材に書かれた中上健次の小説をベースに
    ゴジさんがさらに詳しく調査・取材して脚本家にバトンタッチ。
    ここらへんの経緯は映像特典に入ってて、めっちゃ面白いので
    観て損はありません。
    中上さん原作と言えば若松監督の遺作『千年の愉楽』もそうでしたね。

    ゴジさん自身はノンポリで、東大在学時はアメフト部部長だったんだけど
    やっぱり時代の空気ってのはバッチリ吸い込んでたんだろうなという感じ。
    (対照的なのは相米監督で、相米さんはガチ。)
    学生運動~成田闘争の話が背景として・・・ほんとに背景としてあります。

    で、これは若い人にはちょっとわかんないかもですけど
    僕の親父世代の話なんですよね。
    うちの父親は水谷豊より3つ年上とかなんですけど、
    さらにその上の世代・・・僕の祖父の世代というのは戦争に行ってる。

    先にも書いたけども、学生運動~成田闘争の世代で、
    それと同時に、これは世代闘争の話だなあと。
    親を殺す、ってのは要はそういうことなんですね。
    たぶん、ゴジさんも取材した時に、結局殺人の動機ってのはなんだったのか?
    ってことを考えたと思うんです。
    直接の動機、ってのはまた別にあるんですけど
    上の世代、古い親の世代と若い世代の世代闘争の話を入れてきてる。

    これは、人間ってのは誰しもそうなんですよ。
    親を乗り越えなきゃいけない。殺さないといけないんです。
    だから以前、宮崎駿の『風立ちぬ』について色々と書いたけども
    あれもそういうことなんです。
    だから『風立ちぬ』批評では宇野常寛の言ってることに一番納得できる。

    戦争に行った世代の話に戻るんですけど、その世代だと
    「俺たちは戦争に行ってるんだぞ!!」ってなるんですよ。
    これ、一番強烈な父性ですよね。日本の父性が一番強かった時代。
    もちろんそれに反動・反発も出てくるんですが・・・
    この映画の主人公は、ストレートにそうはなってない。

    個人のエネルギーとか、衝動がどこで爆発されるかというと
    学生運動とかってやっぱりエネルギーの発散でもあったと思う。
    けど、この主人公はそうではないんですよ。そこが大事なとこです。
    主人公より後の世代が「しらけ世代」になるんだけど
    ちょうどその間ぐらいなんだろうな、という感じと
    やっぱりゴジさんがノンポリであったのも大きいのかもしれない。


    演出面で言うと、こないだ観たデパルマの『愛のメモリー』と
    まったく同じことをしてるカットがあるのでびっくりしました。
    『愛のメモリー』と同年の映画なので、観てないはずなのに・・・
    これは元ネタが別にあるのか偶然の一致なのか、すごく興味深い。

    ゴジさんはハリウッドでいうとスピルバーグ、スコセッシ、デパルマとか
    あの世代で、しかもやってることがすごく近いんですよ。
    脚本がレナード・シュレイダーだったりとか。
    スピルバーグ、スコセッシ、デパルマ・・・に匹敵することをしてるのに、
    全然映画撮ってないという(笑)。
    やっぱりね、映像特典なんかを観るとわかるけど
    本人が実はかなり繊細な人なんじゃないかなあ・・・。
    じゃないとここまで下調べしないだろ!って思うんですよね。


    細かいとこだとブラックエンペラーが出てたり、
    音楽がゴダイゴだったりします。
    ゴダイゴは翌年の大林監督の『HOUSE』にも。

  • 『青春の殺人者』のみ。
    圧倒的市原悦子さんでした。凄みが。。
    母親の市原悦子さんが夫を殺した息子・水谷豊さんと無理心中を図って包丁で襲いかかるシーンから殺されるシーンまで目が離せませんでした。
    この両親今で言う毒親なんだろうなと思って…父親は気分で物取り上げるし、母親は過干渉で支配的。ケイコの母親も厳しい→飲んだくれになってて、順もケイコも上手く成長出来なかったのではないかと思いました。子供っぽく思えたのはそれでかも。

    水谷豊さんは最初の甘ったれな感じから、店燃やした時の思い詰めた顔まで多彩でした。
    原田美枝子さんうるさいけど可愛いしナイスバディ。
    桃井かおりさんちょっとだけだけど印象残りました。「磔刑」も、「愚かにも結婚しようとしてる」とこも。

    機動隊の検問、身も蓋もないけどいきなりあんなこと言われても冗談にしか思えないよなぁと思いました。特に別の事でたいへんなときは。
    このまま順は逃げ切るのですかね。自宅訊ねられると発覚しそうな気はします。

    ブラックエンペラー市原支部…スナックに来てた人たちかな?本物だったとは。
    こちらの感想読んでて、スナック燃やしたのがゲリラ撮影だったことを知ってびっくりでした。野次馬とか消防隊も本物だったのかな。

  • 某漫画家の漫画で触れられていた映画ですので観てみたんですけれども、結構衝撃的な内容だったんですねぇ…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    親殺しですかぁ…そのシーン、やたらに長いし…全体的に陰鬱な感じのする映画でしたねぇ…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    うーん、これもまた感想に困る映画ですねぇ…個人的にはアレですねぇ、もう少し尺を短くしてくれたらよかったか…あまり映画を観慣れていない人間に二時間はキツイ…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    水谷豊さんが若い!とまあ、それくらいしか言えないのではないでしょうか、映画門外漢としましては…。

    当時としては普通に受け入れられた演技も今観てみると笑っちゃうのとか何個かありましたねぇ…。

    まー、もうちょっと間を置いて再度観たい映画ではありましたねぇ…さようなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • つまらないシーンがひとつもなかった。
    つなぎのためとか、事情とか、
    そういうためにつくられたシーンがひとつもない。
    全部に意味があって、全部が登場人物たちに必要だった。

    端役ひとりひとりまで適当じゃなくて、
    こういう映画みると、
    そうじゃない映画があるってことが分かる。

    夢中で見ちゃったな。
    けいこ、すごく可愛かった。
    アイスキャンデー買って帰ってくるところ本当に素敵。

    お母さんの死に方もすごい…
    変な言い方だけど、こんな殺人シーン、見たことない…

    色んな意味で、どこにもない
    初めての映画だった。

  • 水谷豊のギラギラした眼が、印象的だった。
    父親をカッとして、殺してしまう。
    母親/市原悦子は、殺された父親を見て
    一緒に 息子と暮らそうと言う。
    それが、実に艶かしい。狂おしいほどの母親。
    原田美枝子の フルボディ。
    日本人離れした身体。でも、子供っぽい。
    そこで、繰り広げられる 青春の輝きと喪失。
    映像的な表現も はじけている。

  • 素晴らしい映画。
    どこにも行き場がない若者感がありありと出てる。

  • 舞台が空港建設反対運動をやっている頃の成田で時代の空気が濃く出ている。若者の焦燥感とか無気力感とか、苛立ちやくすぶり…昔なら共感しただろうけど一児の母となった今、市原悦子演じる母親の、夫に対する冷めた感情、生活に疲れ密かに抱いていた逃避願望、息子に対する独占欲、狂気を孕んだ依存…こちらの方に目を奪われた。
    昔観た『太陽を盗んだ男』の方に影響受けたのも年齢的なものなんだろうなあ。

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