ビッグ・リボウスキ [DVD]

監督 : ジョエル・コーエン 
出演 : ジェフ・ブリッジズ  ジョン・グッドマン  ジュリアン・ムーア 
  • パイオニアLDC
3.47
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本棚登録 : 270
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102717315

感想・レビュー・書評

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  • 2000年ごろ、レンタルビデオ店に勤めていた母が、「ビッグ・リボウス「牛」」ってなんだろ……と勘違いしていたということで一部界隈で有名になった「ビッグ・リボウスキ」を、ようやく鑑賞。
    10年前に「ファーゴ」「ノーカントリー」で遅まきながら凄さに気づいたコーエン兄弟、敬して遠ざけるというか作品の多さに尻込みしていたその尻を蹴ってくれたのが、またしても藤本タツキ「チェンソーマン」アニメのOP。
    見てみて、自分のための映画だと偏愛するほどでは決してないが、こりゃ確かにカルト映画的に愛されるわけだわと納得。
    私個人の鑑賞歴から連想したのは、
    ポール・トーマス・アンダーソン監督「インヒアレント・ヴァイス」2014、
    デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督「アンダー・ザ・シルバーレイク」2018。
    なんかだらしない人がグタグタしているというものだが、その根底には、
    ロバート・アルトマン監督「ロング・グッドバイ」1973……レイモンド・チャンドラー原作1953があるのだという。
    ネットからの受け売りだが、ハードボイルドとは推理モノや本格ミステリと違い、事件に対して推理ではなく行動で事件に立ち向かっていく、というもの。
    また視点人物の一人称で話が進むので、事件の全容が次第にしか明かされていかない、というもの。
    葉巻やバーボンというイメージでは決してないのだ。
    で、この作品、実にハードボイルドなのだ。構造だけは。
    さらに受け売りだが、アルトマン監督作は原作をパロディにしているといえるくらいユルユルで、そのユルユルを本作はさらに受け継いでいるのだとか。
    このデュード、服装も飲食も行動もユルユルで、だらしない。
    が、どこかしらかっこいいのだ。
    それはたくさんいるサブキャラたちとの比較において。
    個人的にはサブキャラのぶっ飛び具合が突き抜けていて、そこが一番面白かった。
    デュードの仲間のウォルターが、とにかく乱暴者で、笑ってしまう。
    一番笑ったのは彼が赤いスポーツカーをバールでボコボコにするところ。
    藤子・F・不二雄「ドラえもん」の「ムシャクシャタイマー」という回にて、ハンマーで車をドカンドカン「いっぺん こんなこと やってみた かった!! イヤッ ホー!!」
    に匹敵する笑いどころだった。
    また妙に心に残るのが全身紫のボウラー、ジーザス・クインターナ。
    実際「チェンソーマン」OPはここだし、なんでも2020年にスピンオフ「ジーザス・ロールズ」がドラマ化されているほど。
    まあ出てくる人が全員おかしくて、むしろデュードが常識的人物に見えてくるくらい。
    へなちょこ暴力が連鎖する中で、この人だけはピースフルなのだ。

    面白かった。スルメ的に見返したい。
    サントラも探してみたい。

  • 背景:湾岸戦争、サダムフセイン、70'sヒッピー、ベトナム戦争、90'sアメリカ、フェミニスト、マルチカルチャー、ジョージ・H・W・ブッシュ、


    一つの事件を、行動によって解決していく。バタバタと多様な主義個性の人物が折り重なり、次第に事件の全容が明らかになる。

    強烈な登場人物たち。
    いらいらさせられるのに、おもしろくて好きになってしまう。
    この映画は、そんな強烈な登場人物たちの過去については描かない。
    しかしかれらの台詞や行動から、映画が終わる頃には登場人物がどんな経験をして、何が好きで、どういう人間なのか、わかってしまう。
    そのような演出が上手くて楽しい。

    登場人物の過去を描かない代わりに、事件そのものに関係ない人間たちユーモアな人間性の描写がちょっとずつ丁寧に描かれている。
    その描写が適度で映画のストーリーの運びを邪魔せず、いいスパイスになっていた。

    最初はアメリカンユーモアがわからないと、小気味のいい映画程度にしか思えない。
    しかし、だんだん事情が明らかになり、人物や事情が重なり合って全体が見えてくる。
    それと同時に、ユーモアにも拍車がかかる。
    浮かび上がってくる絵や、モードの体操、デュードにかかる遺灰が秀逸。

    ところどころ社会風刺もしていた。
    登場人物たちは、基本的にぐうたらしているしダメなのだけど、社会問題も考えるし、
    自分なりの哲学を持っているから魅力的に見えるのかも。

  • どうでもいい小ネタと与太話で突き進む映画。犯罪をモチーフにはしているが、この映画に出てくる登場人物の大半がどうしようもないボンクラだが妙に生き生きとしているので不思議とポジティヴな気持ちになるのは何故だろうか?犯罪ものの形を借りた人間賛歌かもしれない。

  • 「ビッグリボウスキ」https://www.imdb.com/title/tt0118715/ … ついに観た。言ってみれば人違いコメディで単なるドタバタ&ナンセンス映画の極みみたいなものだけどさすがコーエン、これ好き、超よかった。無駄に画面が凝ってるし大の大人が本気でふざけて作ったような。ジュリアンムーアってほんといいなー♡(おわり

  • 「ビッグリボウスキ」https://www.imdb.com/title/tt0118715/ … ついに観た。言ってみれば人違いコメディで単なるドタバタ&ナンセンス映画の極みみたいなものだけどさすがコーエン、これ好き、超よかった。無駄に画面が凝ってるし大の大人が本気でふざけて作ったような。ジュリアンムーアってほんといいなー♡(おわり

  • くだらなくて何か面白かった。すごいヒマだったらまた観たい。

  • 珈琲缶が骨壺

  • テレビ字幕鑑賞

    家でダラダラ見るのが吉。
    んで周りを気にせず笑う。

  • 201709
    色んなことが起こる、最後すこしほっこりする。

  • 狂ったオジさん達の暴走映画。
    問題がなかなか解決せずにぐるぐるしていて、狂っていて好き。
    ダニーの物語とはあまり関係ない死と不憫な葬られ方がクライマックス。

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