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- / ISBN・EAN: 4933672227115
感想・レビュー・書評
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DVD
愛とアイデンティティについて考える。
が、よくわからないので結論は出さずに映画の世界に身を委ねた。
ハリーの服を脱がせられないのが印象的だった。どうしてこんな形で現れたのだろう。
実体化した妻という存在では無くて、女神的な触れられない存在?ハリーは誰の心理を反映して生まれた存在なのかな?海が生んだのか、クリスの記憶が生み出したのか。
ソラリスは静寂で、バッハのコラールが重く響く。
水が神秘的で美しい。フランスの「水」でもアメリカの「水」でもない、これがロシアの「水」なのか。
日本の「水」とはちょっと似ているかも。でももっと冷たくて広大だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2002年版と全然違う!
恥があるから自殺した
なんか心に残った台詞。
他のどのクルーよりもクリスを選んだのは何故だろう?最後のシーンはソラリスがクリスを選んだ結果だと思うのだけど。
人類愛を越えた惑星愛が出来た男だからこそ、クリスだけが上陸したのかな。
愛というより、求めてしまったんだろうなぁ。
ハリーが遂に居なくなってしまった時、他のクルーたちに取っては安堵だったのかもしれないけど、クリスに取っては愛した女がいない悲しみなってしまったんだろうな。
だから、求めてしまった。
パーパが出てきたシーンはあまりにホラーテイストで怖かったわ。求めた結果ハリーじゃなくて父親登場って。
人間って何処までも心残りのおおい生き物やな。 -
Disc1 2017/04/11
難しそうだから日本語字幕付きで観てる。
美しい森の、美しい家屋からはじまるのに、画面中に緊張感が漂っている。そしてよくわからん惑星調査を続けるか続けないか、続けるとしたらどう続けるかという話を延々としていると思ったら、突然、日本の高速道路を走っているシーンになる…。かと思うと、またロシアの森へ戻り、どうやら、惑星ソラリスへ行くらしい?
緊張と混乱の連続な映画だ。何も起こらないようでいて、見えないところで何かが起こっているような居心地の悪さがある。Disc2で、謎は解けるんだろうか?
奥さん?をロケットで発射しちゃったけど…。彼女の髪とワンピースが素敵だった。
Disc 2 2017/04/12
ラスト…地球に帰ったのかと思ったら…。
目が覚めた時にどっと疲れているような、なんとなくずっと考えてしまう夢のような映画だった。
これはそもそも何を語っている映画なんだ?観る人間が、自分に何を語れて、何を語れないかを確かめるための映画なのか?
人間の条件についての映画なのか?人間は人間と関わる時にはじめて人間になれる?人間は愛を持つことで人間でいられる?感情があれば人間だと言える?誰かのために自分を犠牲にすれば人間?それとも、人間であることに条件など必要ないのか?
幸せな人間は深刻な問題に関心を持たない。という台詞に深く頷いた。
ドン・キホーテとトルストイと、この原作を読みたい。
かぎ針編みのモチーフをつなぎ合わせたワンピースも良いな。
『鏡』のトレーラーで、これがタルコフスキーの映画だと気づいた。 -
SOLARIS
1972年 ロシア
監督:アンドレイ・タルコフスキー
出演:ナタリア・ボンダルチュク/ドナタス・バニオニス
原作:スタニスラフ・レム『ソラリスの陽のもとに』
文芸座で、タルコフスキーとミハルコフの特集上映をやっていたので、どうしてもスクリーンで見たかった2作を見てきました。タルコフスキー作品はほとんどビデオで何度も見てるのだけど、ソラリスはどうしてもスクリーンでみておきたい作品だったので感慨もひとしお。もうオープニングで、バッハのコラールが流れてきただけで泣けてきたりして(涙)今も頭のなかでぐるぐるとバッハが流れています。
さてそんなソラリス。説明するまでもなくSF映画の古典的名作ですが。しかしこの映画のテーマはむしろSF的な部分ではなく「もしソラリスの海があったら」という一種哲学的ともいえる問いかけのほうだと個人的には思っていて、たとえば同じタルコフスキーの『ストーカー』にしても「なんでも望みのかなう場所=ゾーン」というものが存在し、そこにたどりついたとき人は何を願うか、というテーマは彼の作品の中に普遍的に流れていますよね。そういう自己探究的な部分が、きっと何年たってもこの映画の色褪せない魅力なのだと思います。反面、映画の中で描かれる近未来は、実は東京で撮影されていたりして、今年本当の誕生日を迎えたアトムしかり、かつての未来が現在になりつつあることに奇妙な気持ちがしたりもする。
ラストシーンは何度見ても、衝撃的というか、何度も見た以上すでに知っている結末なのに、いまだに呆然自失して目の前がかすんできます。一種の胎内回帰願望というか、結局最後にひとが望むこと、願うことは「帰りたい」という想いだけなのかなと、そう思います。それが誰といたどんな場所かは、それぞれだろうけど。そして時々やっぱり自分自身に問い掛けるのです。もしソラリスの海があったら…。
(2003.05.24) -
請求記号:LD/310/W35
(経営学部経営学科 水谷正大 教授) -
切ない。