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- / ISBN・EAN: 4988006181816
感想・レビュー・書評
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アルバムには日本語バージョンも入っているけど、私はこっちの英語版が好きです。「迷彩」もかっこええ。
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映画『さくらん』の劇中歌が収録されているとのことで、手に取ってみたのですが……良い意味で、椎名林檎というのは才能ある女性で、非常に表現のレンジの広い人なのだということが大変よくわかりました。なんとなく割とスタンダードかつ覚えやすく綺麗めなメロディに、壊れたような歌い方で、スレた歌詞の歌を歌う人、という印象があったのですが、それは椎名さんの一面でしかなかったようです。
しかしもともと評価も人気も高い人ですので、改めて多めに★を付けるのもどうかと思い、★3つとさせていただきました。
驚くのは意外と曲調がクラシカルでオーソドックスというところ。もちろん彼女らしく、やりすぎなくらいデフォルメされた歌い方や歌詞は目に留まりますが、使う楽器も表現も、曲の中に再現されるドラマも、意外にもほんとうにクラシカルで、わずか2時間弱で花魁たちの悲哀に満ちた華麗で馬鹿馬鹿しいドラマを豪華かつ象徴的な映像で魅せる映画にもハマりやすい、さすがの仕上がりです。まさに映画音楽! といったところ。
映画音楽には少なからず、その映画のワンシーンや印象的なキャラクターを切り取って咀嚼して、聴覚からそのシーンや人物を描きなおす役割が与えられていますから、通常の、音楽として発信するためだけの音楽よりも、やや一部分が誇張された形になりやすいと思いますが、そうして音楽に物語性を付加するのと引き換えに、主張が強くなりすぎる可能性=客を選ぶ可能性を抱えることにもなります。その点、万人に受けるであろう美しく豪華で彩り豊かな音でつくられた本作は、映画音楽として聞いても、単品で聴いても、ドラマチックな音楽が好きであれば、文句なく受け入れられるでしょう。しかしやはり椎名林檎らしいシニカルな色彩も同時に健在で、「迷彩」や「意識」に使われている銅鑼のような音が、その物語性に富んだ曲の雰囲気に、高い位置から水を差して、どこかどっぷりつかった世界観から現実に引き戻すような、どっぷりつかった世界と現実をどこか高みから見下して笑っているような、そんな印象を与えているように感じられます。基本的に使用している楽器の選び方と、その使用法がうまい。ああ、そこでそんな音使うんだ、そんな音階使うんだ……と、驚きの連続で、なかなか飽きが来ません。
映画の劇中歌とはまた違うアレンジのものが収録されていますので、華麗な色彩の中に流される、別アレンジの曲とはまた違った印象がしましたが、これは良作です。
※追記
やけに楽曲がクラシカルだなあ、と思っていたら、クラシックピアノやクラシックバレエの経験者だったのですね。きっとクラシカルなものもお好きで、音楽の引き出しがたくさん詰まっているのでしょうね。やはりあらゆるジャンルの作品という作品を味わうことはとても大切なことなのですね……。 -
この曲で林檎ちゃんに転んだ。もう起き上がれない。
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歌詞 曲調すべてに我々が想像しうる戦前の日本がある。
PVも秀逸。 -
林檎ねーさんホントに大好き。
カラオケでがんがん歌うよー -
なんとなく、母:椎名林檎を感じる。
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人生のところどころで思い出したい曲。
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出会い
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音からもう色っぽい。中2の頃初めて聞いて、鼻血出そうになった一枚。
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c/w「迷彩」「意識」<BR>「茎(STEM)」は英詞。アルバムでは日本語になっています。
「意識」は終わり方がアルバムと違う。