軽蔑 [DVD]

監督 : ジャン=リュック・ゴダール 
出演 : ブリジット・バルドー  ミシェル・ピコリ  ジャック・パランス  フリッツ・ラング  ジャン=リュック・ゴダール 
  • 東北新社
3.61
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4933364710543

感想・レビュー・書評

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  • 「軽蔑」とはいかなるものか、この映画ほどに見事に描き出しているものはないだろう。

    どうせこのヒトには話すだけ無駄だと諦めてしまう感情にもし名前を付けるとしたら、それこそがつまり「軽蔑」である。

    この感情は、決して映画内で描かれた夫婦、男と女の間だけに生まれるものではないと思う。

  • ひとくちに「ようが」といっても英語のものをみるのが忙しくて他の言語のものにはなかなか手を出せてない。

    日本語字幕のものを観ていた時もやはりアメリカ発のものが圧倒的な量だったような気がするし(そもそも「気がする」のレベル。)、そのうえここ最近は小津・木下作品をはじめとする「ほうが」ブームが突如押し寄せてきたもんだからなおさらのこと。本来会員証で気楽に観に行けるはずのMoMAでさえ上映作品の発表国をみておじけづいたりしている始末。理由は割と簡単で最近すっかり英語を読む量が減ってしまった自分の脳では英語字幕に追いつけてないのが現実だから…。いや、お恥ずかしい限りで…。

    そんな自分を鼓舞するためにも最近はFilm Forumなんかで予告を観てちょっとでも引っかかった作品には手を出してみようかと心がけてもいる。そんな中で鑑賞したのが本作。

    英題Contempt (1963) として上映されていたけれど邦題側の「軽蔑」というのを聞いてもピンとはこないし、「巨匠ゴダールの作品」と大看板を出されてもまだその監督作品を一本も観ていないもんだから判断のつけようがない。ただ先日終焉を迎えたばかりの「ホラー・SF・ファンタジーシリーズ」に通いつめた結果、そこでDCP版となった鮮やかな色合をもつ予告編を何度もみせられることになり、さらにその会期中に鑑賞したMetropolisというSFサイレント作品でみかけたFritz Langという監督の名前もどういうわけかこのポスターに挙がっていることに気づいてしまった。 この40年近くも離れた両作品がどうつながってるのかの謎を解き明かすには観てみるしかないのだろうということで決断した次第。

    で実際に鑑賞してみると…


    そこにはもっと深い深い穴が待ち受けていたことが。

    まず。映画の中で話される言葉は英伊独に希も少し。(希臘なんて書けないだけじゃなく読めもしない…)それが劇中で通訳を通しつつ語られ、それが必要な部分だけ英語字幕で現れるもんだからその中で分かる(はずな)のが英語だけであるのにスイッチの切替が追いつかない。当然字幕も追いつかない…。

    そしてFritz Lang。劇中で映画監督本人として出演しており、言うなればジャッキー・チェン監督作品に「デルス・ウザーラ」を撮影中の黒澤明監督が出演してるような…(ちがうか?)サイレントでありながらとてつもない資本をつぎこむ形で製作された”Metropolis"という作品を世に送り出しておきながら、劇中で彼は映画に投資する資本家の嗜好や思惑と、自分の撮りたいものとのギャップに揺れる老監督を演じている。

    そしてがっつりの男と女の愛憎劇。しかもその登場人物がストーリー中出てくる映画館で上映していたのはついこの間Film Forumで観たばかりのJourney to Italy (1954) という作品。

    このカラー映画での二人の会話はこの白黒映画での二人の会話にオーバーラップしてくる仕組みになっている。はてさてこの先代作品の結末は知っているけれどもこの世代交代作品の結末やいかに…

    と、どんどんどんどん点と点とがつながっていく感じで気味が悪いぐらいだった。なんかこう、Film Forumの上映作品選考者達の思惑にずるずると惹きこまれていく感じ。

    たまにはわざと罠にかかってしまうのもいいものなのかもしれない。

  • ☆☆☆

  • んー…まあ、僕にはムズイ映画でしたけれども、決して嫌いではないです!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    それにしても氏の、というのはゴダール氏ですが…彼の作品に登場する女優さんは誰もが美人ですねぇ…と思うのは僕だけでせうか…。

    ↑まあ、それはいいとして…「軽蔑」というタイトルが効いているかと…これは海外の映画ですけれども、主人公とヒロインの関係性は日本でも通じるような? 気がしますけれども、どうでしょうか…決して理解できないわけじゃないけれども、物語の展開とか少々突飛な感じがして、付いていけないところがあるけれども、だけれども嫌いじゃないですよ!! ということは述べておきたいですねぇ…。

    それにしても最近は激烈に暑いですねぇ…体力奪われますねぇ…そんな中、こういった少々鑑賞者に理解力が求められるような映画を観てしまうと…心地よいBGMの効果もあってか眠たくなるんですよねぇ…

    ↑ですから、この映画を理解するためには再視聴が必須なような気がいたします…さようなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 私とは一生交わらないタイプの映画。男女の機微とかもう無理。ありがちなメロドラマの一片にしか見えなかった。

  • 【軽蔑(63)】特有の難解さや実験性は鳴りを潜め、ゴダール史上最も分かり易く美しいメロドラマ。原色を多用し自然光を巧みに取り入れた映像美、その完璧な構図とBBの裸体に目を奪われる。夫婦を描きつつ映画産業の斜陽を看破する匙加減、橋渡しとなる巨匠ラングの存在が光る。70点

  • (1963年作品)

  • 軽蔑の感情のせいであなたを愛せないまま生きてゆくくはいなら死んだほうがましよね、ってことかしらね。

  • これがゴダール!そしてマラパルテ邸!

  • どこかのレビューでゴダールの中でもわかりやすい作品と書かれていたけど、まだ中盤だけどとても好みでしたゴダール。

    男「いてもいいかい?」女「ご勝手に」と、
    男「なぜ愛してくれない」女「それが人生よ」が印象的!
    あとカミーユの裸体が芸術的すぎたうつくしすぎた。

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