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- / ISBN・EAN: 4988135540102
感想・レビュー・書評
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1973年フランス映画。監督はフランソワ・トリュフォーで、実は主演もトリュフォー自身といってもいいような気がします。「アメリカの夜」とは、昼でもカメラレンズにフィルターを付けて「夜」として撮影できる技法とのことで、本作が『パメラ』という映画を撮影するという設定の中で、撮影現場の様々な人間模様が現実とパラレルにかかわって進行していくというドラマ内容そのものを比喩しているといえるでしょう。
トリュフォー監督が「フェラン監督」という役名で、映画撮影にかかわる数多の問題や相談に対応しながら撮影スケジュールをこなしていく様子は、映画撮影の面白さと大変さをストレートに伝えてくれてなかなか面白かったです。『ゴッドファーザー』『8 1/2』『市民ケーン』などセリフや場面のところどころ挿入される小ネタや、いろいろな撮影技法を展開してくれるなど、トリュフォー自身の映画へのひたむきさと愛着が至るところに垣間見れたのも楽しかった。ドラマをたんたんと描いているようで、飽きさせずじっと見入ってしまわせる技はさすがなものですね。
とはいえ、実は一番のお目当ては本来の主演(笑)のジャクリーン・ビセットでした!ジャクリーン・ビセットさんお綺麗で好きなんですよねー。(笑)今回はどちらかというとナチュラルな美しさなような感じでしたね。「主演」なのに登場するまで、40分くらい経過しているんだもんなー。いつ登場するのかとヤキモキしました。(笑)
あと、個人的には記録係役のナタリー・バイも今回いいなあと思いました。(笑)ウィキで確認すると、ゴダールやトリュフォー、スピルバーグなどの作品に出演しておられるんですね。今度から注意してよっと。特典映像で、かなり後年に行われたインタビューに両人とも出演しておられて、近況がみれたのも良かったです。そのほかにトリュフォー映画常連であり、映画的な息子でもあるジャン=ピエール・レオはやっぱりの安心感です。(笑)たぶん、ジャン=ピエール・レオがジャクリーン・ビセットとアレをするのはトリュフォー自身の仮託でもあるんでしょうね。(笑)
邦題には『映画に愛をこめて』という副題?が付いていますが、映画完成までのプロセスを描くことで、まさに限りない「映画」への愛情を示した一作です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
トリュフォーがまさかの名演。他出演者も皆活き活きしている印象。映画を撮る映画というメタ映画。
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トリュフォーらしい変な映画でした
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途中からアルフォンスのダメダメっぷりに尊敬の念すら覚えてしまう。特にジュリーと寝たことを夫に電話する場面。失恋で引き籠もるのは構わんが、なに他人様に迷惑かけてんねんと。やるなよやるなよと思ったことを見事にやっていく姿。友達にしたくないタイプである。
映画が決してスマートなものではなく、かなりのちからわざで作られているのだということが伝わった。 -
映画への愛に満ちた、映画あるあるを詰め込んだコメディ
いかにもな感じに溢れていて、退屈しなかったけど、ラストの締まりが、開かれてると言ったら聞こえは良いけど、だらしなくて、とても良い内容だったにも関わらず物足りない不思議な感覚に陥りました。 -
1000円DVDにて。淡々
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一度観たのですが先日間違えて再度レンタル。映画撮影の舞台裏を描いたトリュフォー作品。これもまた後で書きます。レビュー書くよりも観なければいけないものがあるんで・・・。
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多くの作家は、芸術そのものを扱うメタ芸術の制作に引き込まれる。むしろそうなの専門のひともいるが、これはいわゆる芸術のための芸術とは若干ニュアンスを異にした知的処理があるように思う。
まあそれにしても、何度観ても、というか、観るたびに美しさが増してくるような、ジャクリーン・ビセット。