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- / ISBN・EAN: 4988003291969
感想・レビュー・書評
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タイトルの「PENALTY LIFE」は、「無期懲役」の意味があり、『一生ロックから逃れることは出来ない』といった覚悟を表明した、2003年の作品は、これまでにない、渋さを帯びたオルタナロックが新鮮で、この頃の山中さわおさんは、ライブでも頼れる兄貴的存在で頼もしく感じられ、一緒に歌えるような励まされる曲があったのも、印象的だった。
まずは、ライブの定番曲の一つ、「I know you」。
いつかキミが捨てた
前人未踏の宝島へのチケットは
ちゃんと拾っておいたんだ
だって嘘みたいなことも
キミなら叶えそうだぜ
Yes I know you
I know you
I know you
And fall in love
全てにこだわりを
全てのチャンスボールにフルスイングを
今しか無い時を 今しか無い両手で
ギュッと掴んで騒いでる
上記の、「ギュッと掴んで」のところで、両手を掲げて握る動作をしている方を、ライブで見て、私も真似してたのが、懐かしい。
次は、「Moon Marguerite」。
‘愛をもっと 愛をもっと’って
暗闇でずっとキミの手を
探してんだ
‘いつかきっと いつかきっと’って
悲しみをそっと飲み込んで
うたいたいんだ
無口な風が騒ぎ出して
寂しい僕の庭に今
両手広げてキミが咲いてる
愛を知って やっと走って
暗闇でギュッとキミの手を
にぎれたんだ
今夜全部 今夜全部
悲しみを全部飲み込んで
笑いたいんだ
マーガレットは花言葉で、「真実の愛」や「信頼」の意味があるが、昼間ではなく夜なのが、さわおさんらしくて、『悲しみを全部飲み込んで』の部分には、思わず、胸を締め付けられるものがある。
また、これらとは対照的に、さわおさんの心象風景を感じさせる、重く暗い曲も二つあり、やはり、避けては通れない道なのだろうとも、感じさせられる。
まずは、「昇らない太陽」。
昇らない太陽 夜の向こう側
誰を照らすこともなく
静かに燃えていたんだ
明け方不意に現れる月を
キミだと信じてたのは
遠い昔のことさ
淡々と静かに展開されるメロディも重なり、より哀愁感漂う、もの寂しさ、切なさが過る。
もう一曲は、「傷跡の囁き 誰もいないパラダイス」。
今日も万感の風を受けて
静かに心が破けてく
傷は浅く 思い出は深く
僕に新しく印が出来た
いつかキミに見せるだろう
明日も万感の風を受けて
すり減った姿で目を覚ます
癒えない傷を 冷めない愛を
消えない光を思い知ったんだ
僕はここにずっといるだろう
曲の雰囲気は、「昇らない太陽」と同様ながら、歌詞を見ると、傷は残るが、愛と光も残ることを実感し、顔を上げたまま、毅然と歩いてゆく姿が垣間見えるようで、この印象のまま、ピロウズは、バンド結成15周年へと突入することに。
ちなみに、「傷跡の囁き~」の後の、シークレットトラック、「ぼくはかけら」は、かつてのインディーズ盤、「90’s MY LIFE」に収録されている曲の、セルフカヴァーです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
pillows の曲は、とにかくかっこいいです。
ムーンマーガレットより
「愛を知って、やっと走って
暗闇でぎゅっと君の手を
握れたんだ」
村上春樹さんのねじまき鳥のクロニクルを思い出しますね。 -
「キミは今どんな顔で 時を眺めてるのかな 僕はまたずっと夢を 見てるフリを続けてる 」昇らない太陽
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全体に漂う、映画キル・ビルのような緊迫感がたまらない。
ピロウズ特有の、ふと油断をした瞬間に、打ってくる励ましパンチも有効だ。
なかでも、Lonesome Diamond 、Moon Marguerite はお気に入り。メローな感じが好きなのさ。 -
アルバムの中でもかなり好き!元気がでる。
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歌詞カードのイラストが可愛い♪
だんだん「ターミナル・ヘヴンズ・ロック」の「けど僕には関係ないぜ」のフレーズが頭から離れなくなってくる。
すごくいいなぁ。
一番良かったのは「昇らない太陽」。 -
★Dead Stock Paradise
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The pillowsのアルバムはどれも名盤揃いですが、個人的にはコレが一番好き。
全曲通してとにかく聴け。 -
聞き途中
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インストルメンタルも好き