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- / ISBN・EAN: 4988013606302
感想・レビュー・書評
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ベースの西原さんが病気のために脱退してから、最初にリリースされたアルバム。
その音楽は、まるで何かをふっ切ったかのように、荒く、激しく、狂おしく。ここから、グレイプバインの作る音は一気に駆け上がっていきます。進化していきます。そのスタートラインに立ち、号砲が鳴らされた1枚です。
『豚の皿』、『シスター』、『ミスフライハイ』などの、キレ具合は、これまでのグレイプバイン史上最高。恰好よすぎる、という言葉だけでは語り尽くせない魅力があります。
田中和将さんの言語感覚もさらに研ぎ澄まされてきました。「愛の温度は聞き違い」(『11%MISTAKE』より)には度肝を抜かされたし、『Suffer the child』のサビの言葉の運び具合はこれまた凄まじいほどに音にはまっています。アルバムタイトルの『イデアの水槽』も、後に発表される『Breakthrough』の歌詞「アイディアのスウィートソウル」に掛けているところがまた奥床しいです。
アルバムの後半で、『アンチ・ハレルヤ』、『会いにいく』、そしてラブソング『公園まで』と、音が穏やかになってきたと思ったら、最後に『鳩』で落とすというウルトラC。脱帽。
グレイプバインに馴染みのない人が聴くと、どうしても、暗いとか重たいとかいう感想を持ってしまいがちです。しかし、聴き手にすり寄るような不埒なことを一切しない彼らは、現在、日本を代表する最高のロックバンドの一つと言ってもなんら問題ないでしょう。
【収録曲】
1. 豚の皿
2. シスター
3. ぼくらなら
4. ミスフライハイ
5. 11%MISTAKE
6. SEA
7. Good bye my world
8. Suffer the child
9. アンチ・ハレルヤ
10. 会いにいく
11. 公園まで
12. 鳩詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ブックオフ
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「からの心なら ただの体なら 馬鹿なぼくらなら 何処へでも行けるだろう」ぼくらなら
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当時はこれが異質だと思っていた。
いまではこれがバインのほぼスタンダード。
豚の皿に尽きる。 -
「豚の皿」最高にイカしてる。一番好きなんだ。「Good bye my world」の曲泣いた
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現実の自明性のなさ、人の乖離現象といった切り口がかなり痛烈。
豚の皿、ぼくらなら、SEA、good bye my world、アンチ・ハレルヤ -
「Good bye my world」って曲が良いんだよ。
泣ける。 -
最初の内、このアルバムの良さが
さっっっぱり分かんなかった;
ただすっげえ暗いなあ…と。
暗さマックスに行ったな、バインは、とw
でも聞けば聞く程味が出るアルバムだと
ここ1〜2年で実感。
バインにハマって、初期のアルバムで満足出来なくなった人向け
だと思います(!) -
やはり最初の「豚の皿」は名曲。
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豚の皿がいい!!