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- / ISBN・EAN: 4988104022264
感想・レビュー・書評
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半世紀前(1971年)のゴジラ作品。
当該作品ではヘドラによる汚染のせいで次々死人が出る。ヘドラが通り過ぎた後に住人が白骨化するシーンなどは当時の子供にはトラウマになったのではなかろうか。
高度経済成長期当時の公害に対する畏れと、開発の裏で生じたひずみが視聴者にこれでもかと迫ってくる。
ヘドラも最後まで手強く、電極版で挟み撃ちして焼き切るまでギリギリの攻防が続いた。バトルに着目しても一見の価値があると思う。
当時の流行りかサイケデリックが取り入れられている。後から振り返った時当時の空気を知ることができるのも特撮、特にシリーズ特撮の長所である。
冒頭に出てくる男の子の服装は意外に現代の感覚でもあまり違和感がない(古くない)と感じた。
総じて半世紀前の日本の世相が詰まった作品、と言えるだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いきなり公害ロック!時代だなあ。1971年。調べたら帰ってきたウルトラマンと同じ。なんとなく同じものを感じたんだよな。高度経済成長が曲がり角に来て公害などの社会問題が注目され始めた頃か。
ヘドロって最近効かなくなったけど昔は光化学スモッグと並んで公害の代名詞だったと思う。
ディスコで公害ロック、サイケデリックだなー。これ、バンドでカバーしたい(笑)。
ヘドラはまぶたがタテなのが斬新。
この頃4歳、町並みとかもなんとなく記憶と重なるところがある。このへんからなんだなー。
全体的にかなり社会派なニュアンス。
ゴジラは相変わらずいまいちのカエルっぽい造形。おまけに仕草が完全に哺乳類っぽくてなんだかなあ。
でもここのところ見てきた作品に比べるといろいろとおもしろいというか興味深いというか。 -
別途
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トラウマ映画。
確かに子供向きでは無いし子供が観たらトラウマになると思う。
映画自体のテーマも公害問題と言った当時の社会を風刺している。
もう少し演技やカメラアングルを工夫して大人が観てもツッコめない作品にして欲しかった。
友達とツッコミながら観るなら充分面白い。 -
麻里圭子さんと、主題歌『かえせ!太陽を』が素晴らしい。
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公害モンスターVS水爆モンスターの悲しき対決。
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劇中歌が耳から離れない!かーえせ!
サイケデリックでドラッギーな映像は怖くて、癖になる。
怪獣はへドラ的生い立ちが最強!人類よ、踊ってないでまぢめに立ち向かえ! -
今でも小学校五年生の社会科で,公害に関する授業があります。しかし,最近の日本は以前と比べて公害対策がしっかりなされていて,特に田舎の人間にとっては「…」の世界です。
公害についてわかりやすいものはないか…と探していたところ,この作品に出会いました。もちろん,私の頭に「へドラ」という怪獣のことがあったから出会えたのです。
挿入歌の「水銀,コバルト,カドミウム…」という歌詞は,すごいです。汚れた空気を吸ってどんどん大きく強くなっていくへドラの存在は,人間が育てた怪獣として象徴的なはたらきをしています。
公害を知らない子どもたちにこそ見てもらいたいです。 -
かえせ!太陽をI