シルミド / SILMIDO [DVD]

監督 : カン・ウソク 
出演 : ソル・ギョング  アン・ソンギ  チョン・ジェヨン 
  • アミューズソフトエンタテインメント
3.47
  • (24)
  • (42)
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  • (12)
  • (5)
本棚登録 : 241
感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427626928

感想・レビュー・書評

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  • これが実話なんて信じられない。
    韓国で、死刑囚など社会的に”終わった”人達を無人島(?)に集め、軍隊で徹底的に特訓し、金日成暗殺を目指す。
    集められた人たちは元・ヤクザだったりして、それなりに根性が座ってたり、どうせ底辺で生きるしかなかった人生だったから、いっちょやってやるか、みたいな感じになる。(このあたりが、日本ではあり得ない、韓国独特の社会的な事情があるな、と興味深く感じる。)
    失敗が許されない国家的な「暗殺計画」であり、もちろん秘密裏に計画が進められている。訓練は過酷を極め、途中で死者も出る。(死んだら闇に葬られるしかない。)
    数々の人間ドラマが描かれ、仲間意識も生まれ、訓練も終盤になり、いよいよ金日成暗殺を実行に移すのだ・・・・!というタイミングで、韓国で政権交代が起こり(?)計画はなかったことにされる。
    こんな軍隊が存在するなんて、韓国の恥だ!となった新政権は、彼らを抹殺することにする、っていうトンデモナイ話。

    観終わってからレビューを書くまでに間が開いてしまったので、記憶ちがいがあるかもしれませんけど、そんな話でした。
    なんともオソロシイです。「北」をテーマにした韓国の映画は強烈なものがいくつかあるな。最近読んだ韓国の文学作品「我らが願いは戦争」では、若い世代が今やもう、「統一」を望んではいない?という現実にびっくりしたけど、この映画も「一昔前の現実離れした話」になりつつあるのだろうか?命がけで、「北」をどうにかしようとする若者など、韓国にはいないのか?それとも今現在だって、こんなことは起こりえるのだろうか?いろいろと興味をそそられる内容ではあった。

  • コレ、元は史実なんだよなあと何とも言えない気持ちで見た。
    何処までが事実で何処が演出なのか、調べてもいないけれど、国家に翻弄されて捨てられてしまった人は確かにいた訳で。
    こんな国でないだけ、今の日本は良い国なんだろう。

    途中、「こんな事が明るみに出たら野蛮な国だと思われる」というセリフに、こんな計画を実行した時点で間違いなく野蛮だろ、と半笑いになった。

  • 韓国の史実に基づいた話。どこの国でもきっとある、国の暗部・秘密部隊が国から裏切られ闇に葬られる話です。
    様々な社会不適業者が秘密の軍事訓練用の島(シルミ・ド)に閉じ込められ厳しい訓練と統制を受けるのですが、大きな目的を持つ事で仲間意識も強まり、「戦士」としても成長していきますが、国の方針転換によりむしろ煙たい組織となっていき、最後はそれが沸点に達し、自分たちの存在意義を問う戦いになってしまうのがなんとも苦しく、切なくさせられるので、さすが韓国映画、見応えがありました。
    お決まりのパターンですが、鬼軍曹が最後はとても仲間思いの上官になる役を演じていたホ・ジュノがとても良かったです。兵役があるからか、演じていた人達が訓練で屈強な戦士になっていく姿もすごかったですね。

  • えぐい。韓国の歴史映画では、政府によって隠蔽されたえぐい史実が描かれることがままありますが、本作はことさらえぐい。

    最初は金日成を暗殺するため特殊部隊が北朝鮮に潜入するアクション映画なのかと思いきや、物語は意外な方向に…。

    「二二六事件」の韓国版みたいなことが実際に起こったとは、驚くほかありません。結末は壮絶の一語。国に見捨てられた男たちの悲惨な末路の心が抉られました。

    1970年代には南北和解のムードがあったというのは意外でしたし、この映画がきっかけとなって、隠蔽された事件の真相が明らかになったというのも凄い話だ。です。

    ちなみに、「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」の「トンヘ〜」っていうやつの元ネタは本作だそうです。へー。

  • GYAOで視聴。
    公開当時に観に行って強烈な印象を受けたが、やはりいい映画は色褪せない。ソル・ギョング以下みんな若い。政治に翻弄される兵士たちの姿は本当に切ない。

  • 2003年 韓国
    監督 カン・ウソク

    アン・ソンギ、ソル・ギョング、ホ・ジュノ

    昔、観に行ったらしい。
    シュリ、JSAに並んでこの頃から韓国の映画が面白くなってきた。
    そして3つとも観に行ったらしいんだけど、全く覚えていない(笑
    従い、初見のように新鮮にドキドキしながら観れた。

    実際に金日成暗殺計画があり、その実行部隊として訓練された人たちのお話。
    史実として彼らはバスを乗っ取り、ソウルまでやってきたらしいが、それは「役目終了で殺されるから」という理由ではなく、待遇が悪くなったからだとか。
    ほんと?待遇が悪くなっただけで全員死んでしまうような事件をおこす?
    意味わかんない。

    この事件は隠ぺいされようとしてたところ、映画がきっかけでオープンになったとか。映画が国を動かすって、、、マジかいな。

    ほんとに手りゅう弾で自爆したなんて、怖い。

    あと、シルミドって島の名前だったんだ。知らなかった(映画の中身すら覚えてなかったけど)

  • ノンフィクションベースだし結構際どい事柄なので話はいいんだけど、映画としては今1つも2つもツメが甘く残念だった。もったいないなぁ。どちらかといえば、歴史をみせるというよりも、ちょっとエンターテインぽかった。

    今から10年以上前に観たわけだけど、考えてみればこれが人生初レンタルした韓国映画だった。その分余計に残念感が。

  • 今日はこれ。・・・最近映画観すぎすね。

    もっと天気も良いんだし、外出て遊んでる方がいいのかもだけど、、Party Timeの次の週はいつも、めんどくさがりな自分がいます。

    Party Timeが高校んときの友達、大学の友達、サークルの友達、同期の友達、仕事場の友達、富士登山でできた友達、留学しててできた友達、学生イベントやっててできた友達、フェスで知り合った友達、ワールドカップ一緒に行った友達、昔からParty Time来てくれる友達、SNSやらブログやっててできた友達、と、そんな友達たちの友達、自分の今までの歴史を一気に振り返るようなもんなんで、俺はいつも、Party Time後はこんな感じになってることが多いです。
    精神的にちょっと疲れてたり。。。もしかしたら、最近の俺からのメールなりでどっかで気を悪くしてる人もいるかもしれないです。ごめんなさい。

    で、この映画。

    当時、韓国ですごく物議を醸した映画だってのは知ってたけど、なるほどなって思いました。
    よく、撮れてる。

    結局問題なのは、権力を持っている人間の身勝手な判断をそのまま許してしまうこと。
    その犠牲になるのは、権力を持っていない人間。
    その中で一番しわ寄せが来るのは、その中でも最も権力のない人間たち。

    同じ人間なのに、なんでこんなに違うんだ?
    生まれや育ちが違うだけで、なんでこんなにも境遇に差が出なきゃいけないんだ?

    パッチギでも思うけど、なんか納得いかないすね。
    そういう不満をみんなが持ってんじゃないすか?

    なんでこんなに歪んでんだろ?
    政治の世界だけじゃなく、どこの会社の人にも当てはまると思うけど、真ん中で動いてる人にもいろいろあるだろうし俺なんかの下っ端が言ってもしょうがないのかもしれない。
    けど、「自分の判断は1つ1つ、少なくとも自分の守るべき人みんなの生活、命を握ってる」、そういう自覚を持って判断してもらえるようになるといいな、とか思います。
    自分の上には、そのプレッシャーを背負ってることをしっかり受け止めてくれる人にいて欲しいかなと。

    俺も今自分の下についてくれてる人たちのことはそう思って接してるつもりだし。
    だからこそ、俺もそんな人たちを守れるように早く成長しなきゃいけない。

    ・・・はぁ、それにしても、重い映画だったなぁ。。。

  • あまりにも救いのないラストに気持ちがふさぐ。
    しかし見る価値のある映画。

  • 北朝鮮の工作員による韓国大統領暗殺未遂事件をきっかけに北朝鮮の最高指導者金日成を暗殺するために極秘の特殊部隊がシルミド(実尾島)で結成された。

    彼らは目的を遂行するため3年間厳しい訓練に耐え続けた。そして、生きた『殺人兵器』に育てられた彼らが北朝鮮への潜入を敢行しようとした直後、劇的な南北和解ムードの到来により作戦が中断。

    情報部は用済みになった部隊の抹殺を決意し、非情な命令を下した。
    (wiki)
    どうして見ようと思ったんだ?

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