キッチン・ストーリー [DVD]

監督 : ベント・ハーメル 
出演 : ヨアキム・カルメイヤー  トーマス・ノールストローム  レイネ・ブリノルフソン  ビョルン・フロベリー 
制作 : ベント・ハーメル 
  • エスピーオー
3.88
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  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 446
感想 : 91
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988131902621

感想・レビュー・書評

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  • 特別なことがなくっても、人って幸せなんだって思える映画だった。

    独身男性の台所での行動パターンを研究するためにスウェーデンから
    ノルウェーにやってきたフォルケと調査対象のイザックの交流。

    最初は観察されるのが嫌で嫌でたまらないイザックが嫌がらせをする。
    でもその嫌がらせもなんか洒落てて口の端でふっと笑ってしまう
    ようなもの。洗濯物をキッチンいっぱいに干して、フォルケから
    自分が見えないようにしたり、フォルケがいるのにキッチンを
    出て電気を消しちゃったり、台所でなく寝室のストーブで調理を
    してたり、目の前でチョコレートをぼりぼり食べたり、なんか
    みててほんと微笑ましかった。きわめつけは、寝室にしかけた細工。
    それが一番笑えたかも。小さな小さな抵抗、おもしろい。

    ひょんなことから、会話をするようになり、次第に打ち解けていく。
    大盛り上がりはないけれど、淡々と積み重なる静かな会話。

    合間に飲まれる珈琲や小さなデザート。フォルケが叔母さんから
    送ってもらった食料の数々、どれもこれも美味しそう。
    フォルケの食べる様子、ぱくぱくっとすごく美味しそうでお腹がすく。
    それは近頃流行りの料理スタイリングがありきの映画と違い
    特に火を使った料理でないのに、食べる人の食べ方ですごーく
    美味しそうに見える。

    蝋燭をケーキが見えない位にたてた、イザックの誕生パーティ。
    人に祝われるのは久しぶりというイザックの柔らかい表情が
    とっても良かった。狭いキャンピングカーで決して快適なパーティで
    ないけれど、ささやかだけど、とても特別なパーティー。

    悲しいこともあったけれど、最後のフォルケのにこっていう笑顔が
    映画のすべてを吸収してとっても素敵な物語になっている。

    すごく良い映画だった。

  • スウェーデンから調査にやってきた男と、調査を受けることとなったノルウェーの男の物語。
    人付き合いが苦手な男同士が、無言で一つの部屋で過ごすという内容。
    じんわりとくる内容。ハリウッド映画ではこういうテイストの映画はきっと作れないだろうなあ。

  • ノルウェーの田舎に住むおじいさんと、家庭調査のためスウェーデンからやってきたおじさんの友情物語。いくつになっても、どんな人とも、まずは話してお互いを理解しようとする気持ちが大事。

  • ある一人暮らしのおじいちゃんのところに1人の男がやってくる。彼は家庭研究所の調査団として、「独身男性の台所での動き」を研究しに来た。
    こんなことから2人の生活が始まった。
    だんだん2人は仲良くなっていき(本当は話をしたりしてはいけないんだけど)、最後は2人で暮らす。

    この映画は素朴な暮らし、スローライフを感じさせてくれる。
    素朴な生活は1人のさみしさが浮き彫りになる。そんな感情とも丁寧に付き合ってあるものに感謝をする生活をしたいなー

  • ゆっくり、ともだち。

  •  スウェーデンとノルウェー、どっちも日本よりずっと寒そうなのに、おじさんふたりの距離感にほっこりした。人間ラジオでキャッキャするとことか、胡椒の小屋の小窓を開けてふたりでくしゃみするとことか。
     かわいいフォルムのトレーラーが、物々しく何台も連なって国境を越えるシーンが印象的。左側通行から右側通行になったり。

  • おじさん2人の心がちょっとずつ通いあっていく様子をみてるとホッとしました。大人になって年をいっぱいとってからもあんな風にお互いに惹かれあったり、意気投合できる相手と出会えるもんなんだろうか。北欧の独身男性の質素やけどゆったりした生活がいいな。

  • おっさん二人の微妙な距離感に萌える。

  • スウェーデンから届いた暖かいスローライフ。というスローライフが流行った頃の映画。独身男性のキッチンでの行動を調べる調査員と独身男性。スウェーデンとノルウェーの文化の差をさりげなく表現しながら、思わず微笑んでしまうストーリーが随所に織り込まれている。暖かいコーヒーとかわいいコーヒーカップがなかなかオシャレで、田舎のある種充実した生活が垣間見れる。冬に暖かくして、コーヒーでも飲みながら見たら素敵な感じです。

  • 楽しそうに誕生日ケーキを食べるシーンと、寂しげに引き返すグラントのシーンは名シーンですね。

    同じようなシチュエーションは他の映画やドラマでもよく見かけるけど、これほど心に留まらなかった。

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