LA PROMESSE
1996年 ベルギー+フランス+ルクセンブルク+チュニジア
監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ&リュック・ダルデンヌ
出演:ジェレミー・レニエ/オリヴィエ・グルメ/アシタ・ウエドラオゴ
ダルデンヌ兄弟の映画では常連の俳優ジェレミー・レニエがまだ10代で、15歳の少年イゴール役を演じています。イゴールの父親は、外国人労働者を違法に滞在・労働させる仕事をしていて、自分の仕事を息子に無理矢理手伝わせたり、自ら息子に刺青を彫ったりと、ちょっと微妙なところもありつつ、けして根っからの悪人でもないし、息子を愛してもいる。
でもイゴールなりの「正義」というか「贖罪」の意識は、この父親とは致命的に擦れ違っちゃうんですよね。なんというか、子供だなあと思いました。その純粋さが愛おしくもありつつ愚かだなとも思う。正解は誰にもわからない。
まあ基本的にこの監督の映画は暗い上に投げかけて終わり、ですから、個人的には大感動したこともないし、つきつめて理解してみる気力もないけど、まあキライじゃないかなくらいでした。
(2012.09.25)