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- / ISBN・EAN: 4934569619594
感想・レビュー・書評
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ひき逃げをした刑で刑務所から出所したばかりのジョンドゥは被害者遺族の家を訪れる。
そこには脳性麻痺の障害者の女性コンジュが一人取り残されていた。
ジョンドゥは彼女の事が気になりはじめ・・・。
前科者と障害者の純愛って内容だけど、
ジョンドゥも周囲から言われているような大人になりきれない人物ではなく、
典型的な“ワル”ではないので何らかの精神疾患かかえている人なんじゃないかなと思った。
※精神疾患だから犯罪をという意味ではないです。
このケースではということ。
統計的に精神疾患のある人より、ない人の方が犯罪率が高い
コンジュ役のムン・ソリさんの演技もすごかったなぁ。 -
度肝を抜かれた映画。最初が異常な程たるいが、それを耐えることが出来たら、面白くて目が離せない。夢のシーンも存在し、そのシーンではまるでミシェル・ゴンドリーのような楽しさがある。これは、不思議に純粋だが残酷さもある愛の映画だ。
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とにかく観てほしい。
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『シークレットサンシャイン』からの、イ・チャンドン作品としては二作目の鑑賞。
社会という枠からはじき出された人達の生きづらさや、どうしようもないほど断絶して世間との相互理解が成り立たないことへの描写は、シークレット〜と共通しており、えぐるような迫力がある。
人間の本質を問い直すようなテーマ設定。ある種のタブーに踏み込んでいるギリギリ感。作品全体を支配する閉塞感。とても力強い映画だと感じた。
ジャケットのデザインが泣ける。 -
韓国映画って面白いなぁってさらに思わせてくる。
主人公がなんに危なかしく、嫌悪さえ抱くのに最後には彼を愛おしくもなっている。
なんか理解できないとか、伝えられないとかってほんと残念なんだけど。理解してくれる人がいるということ。
だったり、ほんとすごい映画を見た。 -
これは凄い映画でした。
「シークレット・サンシャイン」を観たときも
心底感服しましたが、この作品もイ・チャンドン監督
の唯一無二といっていい渾身の一作でした。
抑圧、偏見、誤解、世間体と対抗するようなふたりの姿。
起因するものは何であれ何ものにも囚われない
湧き出す「愛情」という感情がもたらすもの。
見ている間、見終わってからも色々な思いが
心に去来する作品です。
主演の2人には手がちぎれるほど拍手を送りたい。
この映画のポスターも素晴らしい。
見る前と見た後では全く違って見えます。
ただ男女が座っている風景が見えるだけの鑑賞前。
鑑賞後はその姿も表情も神々しく見えるはず。
文章力の拙さに書いても書いても感じた思いとは離れてしまって
語りたい気持ちはあるものの多くを書くことはやめました。(残)
兎にも角にも必見の映画です。 -
制作年:2002年
監 督:イ・チャンドン
主 演:ソル・ギョング、ムン・ソリ、アン・ネサン、チュ・グィジョン、リュ・スンワン
時 間:132分
音 声:韓:ドルビーステレオ
暴行、強姦未遂に続いて、今度はひき逃げ事件による2年6ヵ月の刑を終えたばかりの青年ジョンドゥ。
出所して家族のもとに戻った彼を、誰も快く迎えてはくれず、疎ましい感情を隠そうともしない。
ある日、ジョンドゥはひき逃げで死なせてしまった被害者の遺族を訪れる。
しかし、一家は引越しの最中で、部屋にはコンジュという女性一人が取り残される。
彼女は重度の脳性麻痺のため手足が不自由で、発語にも重い障害を抱えていた。
兄夫婦は彼女の名義で障害者用の大きなアパートを手に入れ、そこへ移って行ってしまったのだ。
ジョンドゥはひとりぼっちのコンジュのことが気になり始め…。