夜叉 [DVD]

監督 : 降旗康男 

出演 : 高倉健  田中裕子  田中邦衛  ビートたけし 

• 東宝

感想・レビュー・書評

[yhyby940さんの感想 · 2018年2月18日]

高倉健さんが、ヤクザ役を演った最後の作品ではないでしょうか。おなじみの監督、おなじみのカメラマン、キャストもお馴染みです。でも、よかった。田中裕子さんが美しい、男ならほっておけない女性です。可愛い大阪弁、あの表情、うっとりしてしまいます。いしだあゆみさんも、いいなあ。健さんに寄りそう女優さんは、みんな美しく演技するのか、それとも一番美しい時期に共演しているのか。倍賞千恵子さん、大原麗子さん。大阪ミナミも懐かしい。私が一番、夜うろついていた時期のミナミです。たけしさんの破茶滅茶ぶりも見事でした。

[andesapresriam12さんの感想 · 2013年4月27日]

ヤクザから足を洗い敦賀で漁師をしていた高倉健が女のためにヤクザの事務所に乗り込むというストーリー。

ビートたけしはちょい役なのかと思っていたらかなり重要な役で出てました。

高倉健が東映から独立した後の「冬の華」と同じくヤクザ路線の映画で、やっぱり私はヤクザ路線は苦手ですね。

私の高倉健さんのベスト３は１位が「新幹線大爆破」（世評はそれほど高くないですがかなりのお気に入り）、２位は「幸福の黄色いハンカチ」、３位は「遥かなる山の呼び声」といったところです。

[円軌道の外さん · 2013/05/02]

こんにちは！
いつもお気に入りポチ感謝感激です(^O^)

自分も健さんで好きな映画のベスト3が
まんまカブっていたので
嬉しくなってコメントさせてもらいました(^_^;)

特に新幹線…は
キアヌのスピードが完全にパクってますよね(笑)

[andesapresriam12さん · 2013/05/06]

円軌道の外さんへ

こちらこそいつも花丸ありがとうございます！

円軌道の外さんも「新幹線大爆破」がお好きなんですね！傑作ですよね！

「スピード」公開時に「新幹線大爆破」のパクリじゃないかという話はよくでてましたね！

国鉄が激怒して当然の無茶な題名、犯行に至るまでの高倉健と部下の丹念な描写、高倉健の圧倒的な存在感、国鉄の撮影拒否によるセットバレバレの撮影、オーバーではないかと思えるほどパニックに陥る車内等、欠点も含めて大好きな映画です。

[mizomiさんの感想 · 2012年12月22日]

子供の頃に観てかなり印象深かった作品。
大人になって見直してみると意外とアッサリでした。
もっとドス黒い、戻って来れない感じかと思っていました。

子供の頃は田中裕子のフシダラな魅力に取り付かれましたが
大人になると感動するのはいしだあゆみの存在感。

ビートたけしの不気味さ、
田中裕子のフシダラな甘さ、
いしだあゆみ、田中邦衛、あき竹城、乙羽信子...
隅々までの配役が最高。

[reinouさんの感想 · 2018年9月15日]

たけしの小物っぷりが、健さんの渋さを引き立てる。田中裕子のコケテッシュさが、いしだあゆみの生真面目さに滲む薄幸さを際立てる。確かにステレオタイプ的だが、描かれる人物像の引き立て方が何ともイイ感じ(あからさまなんだけどね)。やっぱり本作では、耐える女いしだあゆみが好きだなぁ。

[ジョン・レインさんの感想 · 2018年8月24日]

制作年：1985年
監　督：降旗康男
主　演：高倉健、いしだあゆみ、田中裕子、ビートたけし
時 間：127分
音 声：日：モノラル


日本海に面した小さな漁港。
漁師として働く修治は十五年前に大阪ミナミでのヤクザ暮らしから足を洗い、妻の冬子、三人の子供、そして冬子の母うめと一緒に静かな生活を送っていた。
修治の過去の名残りは背中一面の夜叉の刺青で、冬子とうめ以外は誰も知らない。
冬、ミナミから螢子という子連れの女が流れてきて螢という呑み屋を開いた。
螢子の妖しい美しさに惹かれて漁師たちが集まってきた。
数カ月後、螢子のもとに矢島という男がやってきた。
ヤクザで螢子のヒモだ。
矢島は漁師たちを賭け麻雀で誘い込み、覚醒剤を売りつけた。
修治と仲のよい啓太もこれに引っかかった。
修治の脳裡には覚醒剤がもとで死んだ妹、夏子の辛い思い出がよぎった。
それは、シャブの運び屋がかつて修治の弟分だったトシオだったことと無関係ではない。
修治は螢子にシャブを隠した方がいいと忠告、いわれた通りにした螢子を、矢島は包丁を持って追いかけた。
止めに入った修治のシャツを矢島の包丁が斬り裂いた。
隠し続けた背中一面の刺青がむき出しにされ、修治の過去はたちまち街中に知れ渡った。
一方、螢子は矢島の子を流産してしまう。
ミナミに帰りたい、そんな螢子の気持は修治に通じるものでもあった。
二人はミナミという共通の過去に想いをよせて、抱き合った。
その頃、矢島がシャブの代金を払えなくなりミナミに連れ去られた。
螢子は、矢島を助けてほしいと修治に頼んだ。
修治は若かりし頃のミナミでの修羅の数々を思い出し、うちから燃えあがるものを押さえることができなかった。
ミナミにのり込んだ修治は組織から矢島を取り戻したものの、矢島はトシオに殺されてしまう。
ひっそりと漁村に帰ってくる修治、そしてミナミに帰っていく螢子。
列車の中で、螢子は夜叉・修治の子を身篭もっていることに気がついた。

[bsmm1104さんの感想 · 2016年1月9日]

健さんの演技もさることながら、田中裕子、いしだあゆみの演技がすばらしい。

[くまったさんの感想 · 2015年11月11日]

役者の熱演だけで成り立っている映画。
北海道カラーが強い配役で、飲み屋の名前が蛍。
いしだあゆみを見ているだけで、こごえそう。
「あなたへ」の布石も。
奈良岡朋子みたいな説教をしてみたい。

[mmjapanmovieさんの感想 · 2015年10月13日]

[1985年日本映画、TV録画鑑賞]
11月11日（水）午後1:00〜3:08 BSプレ1985年・日本

[かめさんの感想 · 2014年1月21日]

降旗康男監督による高倉健の魅力の集大成。日本海に面した小さな港町。かつてミナミのヤクザだった修治は、漁師として暮していた。そんなある日、ヤクザに追われた螢子という女がやって来る。
出演： 高倉健、いしだあゆみ、田中裕子、ビートたけし
制作年： 1985年
収録時間： 127分

[touxiaさんの感想 · 2013年10月29日]

夜叉

高倉健の映画を見ているのだけれども、
感想をまとめていないものがあり、
整理して、再度みてみた。

冬の風景の漁村。寒々として、憩いさえもない寒村。
おいしいブリがとれても、生活の苦しさが伝わる漁村に、
田中裕子とその子どもはやって来て、居酒屋をひらく。
漁村での大きな話題となった。

高倉健に　まつわる　二人の女。いしだあゆみ。田中裕子。
芸達者な女優が実に情感を高める。
いしだあゆみは、泣き顔がじつにいいのだ。
しかし、田中裕子は　ほんとにすごい。おそろしい女優である。

高倉健には背中にしょっている夜叉だけではなく、
心の中にも夜叉があると音羽信子はいうけど、
確かに、そうかもしれないが、
田中裕子のなかにも、それがあることを感じた。

顔の表情で、演技するというのは、実に難しいが、
田中裕子は　心の動きを　顔の表情で、表現する。
蛍で、高倉健に言い寄る田中裕子。すこしづつ表情を和らげていく。
実に怖い。心が動かざるを得ない。
いしだあゆみが来てからの表情の変化。
そして、結ばれたあとの表情。
北野武が、来て、ヤクザに殺されるということをしって、
高倉健に　助けてほしいと依頼する時のたたずまい。
高倉健が　大阪に行き、いしだあゆみと橋の上であった時の表情。
そして、高倉健が戻って来て、北野武の死をうけとめ、大阪に戻ろうとする顔の変化。
汽車で、大阪に発つ時の　表情。
あぁ。田中裕子の顔の表情で　ドラマの質が　あがっていく。
至福の演技である。

高倉健は　いい感じをだしている。背筋がすくっとしている。
漁師にしては、日焼けをしていないのが　残念である。
極道が　骨までしみていても、なぜ　北野武を助け出さなければならないのか？
その理由が　希薄すぎる。
蛍子に頼まれたからということだけで、そこまでのリスクを負うとは。