Donuts

アーティスト : J Dilla 
  • Stones Throw (2006年1月31日発売)
4.13
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本棚登録 : 35
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・音楽
  • / ISBN・EAN: 0659457212629

感想・レビュー・書評

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  • マスターピース。ヒップホップというよりもはやコラージュ。ソウル/R&B/サイケロック/電子音楽が夢のように現れ突然去って行く。死の3日前にリリースされ、病床で作ったとか、その全てが泣ける。

  • この一枚で、音楽の聴き方が、リリックやメロディからビートへと変わった。

    充満する死の匂いと、再生するソウルミュージック。
    この矛盾する両輪がドライブして、なんとも胸が苦しくなる。
    あまりにも人間らしい仕事。
    AIにはこんな作品をつくることは不可能だろう。

    しかし、ビートがこれほどまでに情感豊かに鳴るものだとは・・・

  • J Dillaの最期の名盤。1~2分の短いトラックを31本集めてアルバムが作られている。この手のアルバムはとにかく一曲一曲が短いのである意味集中力を要するし、逆に飽きが来ないのが特徴と言える。個人的には寝る前のBGMに良くしていた(いる)。

    ソウル色濃いメロウなトラック中心で、全体的に基本はヒップホップなドラムスにソウルやポップスのヴォーカルやギターが上物として乗っかる形。ただ、メロウでありながら鋭角的なヴォイスチョップやラップがしばしば投入され、安易な没入を妨げるような曲も多い。ドラムスはヒップホップらしい流石の硬質な音作りで好み。

    #8ではまるでテクノやハウスのようなフィルター掛けが一瞬あったりして、視野の広さを感じさせる。#14はまるでスタジアムロックのようなエフェクトと歓声付き。続く#15はクラシックロックとヒップホップのキメラのよう。#20はギターの音にワウが掛けられてクラクラするサイケトラック。

    個人的には元ネタのソウルが分からないのが残念。もっと元ネタが分かったら楽しめただろうな、と思う。メロウなメロディに抵抗がなければ、幅広い音楽好きにアピールできそうな一枚。

  • 生涯最後の誕生日に出したアルバム
    その3日後に亡くなってしまった
    その日は私の誕生日で、自分へのプレゼントにと
    このCDを買いに行ったレコードショップで訃報を知った

    もっと生きていてほしかったなぁと思う事もあるけれど
    このアルバムを聞くと
    やせ細って弱り切った体でも、最期の最期まで音楽を楽しんだDillaの姿が眼前にあるようで
    それだけで素晴らしいと感じられる

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