ミッシング [DVD]

監督 : コンスタンタン・コスタ=ガヴラス 
出演 : ジャック・レモン  シシー・スペイセク  ジョン・シーア 
  • ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
3.24
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本棚登録 : 40
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4580120515661

感想・レビュー・書評

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  • 場所:チリの首都サンティアゴ
    時代:1973年9月のチリ・クーデター

    このクーデターによって、社会主義のアジェンデ政権からピノチェト将軍による軍事独裁政権へと転換する。

    ドミノ理論による共産主義化を警戒していた当時のアメリカ政府が、このクーデターに関与しているのは公然の秘密’(南米を舞台にした映画じゃ当たり前だよね)。

    さて、チリ軍の独断でアメリカ市民を勝手に抹殺することはできない。
    でも息子は逮捕された上で殺された。

    息子はCIAのクーデター関与を無謀な好奇心で嗅ぎまわっていたらしい。
    チリ軍が息子を殺したのも、その許可をアメリカ政府が出したからでは…と、チリ政府よりもアメリカ政府に対して父親は怒りを覚える。
    というストーリー…で良いのかな。

    この手の映画って、派手さよりも生々しさで、でも生々しすぎても別世界すぎてリアルに見れない自分としては、ちょうどよい塩梅だった。
    義理の父と娘の関係が、状況が深刻になっていくにつれて変化してゆくのだけど、そのあたりが良い感じ。

    そういえば、この娘(妻)役の女優さん、どこかで見たことあるなぁと思ったら、「キャリー」のお人だった。やっぱり特徴ある顔立ちだな。

  • 実話ということ。チリのピノチェト政権時の緊迫した情勢がわかる。息子の失踪に奔走する父親なのか、社会情勢なのか、それともアメリカ政府の関与なのか、それとも・・・・。
    どこに焦点を絞って評価すればいいのかわからない。実話であることからサスペンスにも仕上がっていない。虐殺を非難する調子でもない。全体としてぼやけてしまっている。

  • 資本主義と社会主義。ひいては、アメリカとソビエト。
    そして、弱者と強者。
    幾度となく繰り返されてきた光景。
    死・死・死・死・・・・・・。

    1973年 チリの軍事クーデター。
    1人のアメリカ人青年が失踪し、犠牲になる。
    クーデターの真の黒幕は『アメリカ』。
    母国アメリカによってその命を絶たれた青年。

    クーデターの事実自体には許しがたい憎悪を覚えるが、青年の行動に疑問を持ったことも確か。
    一介の青年が国の大事に首を突っ込めば、その後どうなるかは火を見るより明らか。家族の気持ちには同情するが、「行くなと言われたところに行って、命を落とした」青年の行動は個人の自己責任の問題だと思う。

    こういう「悲劇」は今まで幾度となく繰り返されてきたのだから。。。

  • チリでリチャードが失踪する。
    どれほど捜しても見つからない彼の行方を
    父親と娘が探す。

    不思議な謎が積み重なっていく。
    現実は切なく、時代の背景を感じる。
    人間がもののように扱われて、
    銃で簡単に撃たれる姿は
    観てても苦しくなりました。

  • 1982 米

    パルムドール

  • チリのピノチェトが何をしてきたか知るのに最も良いテキスト的作品。 1982年第55回アカデミー賞の脚本賞を受賞したコスタ・ガブラス監督作品。ジャック・レモンの父親が良い。息子の消息を、そしてその死を、どのように、なぜ、為されたのかを追求する一民間人。アメリカ合衆国政府の関与も示唆して本作は終わるが、天寿を全うできたピノチェトは幸せである。しかし、神は決して彼に微笑まないであろう。

  • 1982年(昭和57年)
    第55回アカデミー賞/
    ★脚本賞(脚色):コンスタンチン・コスタ・ガブラス、ドナルド・スチュワート / 出演:ジャック・レモン、シシー・スペイセク、メラニー・メイロン、ジョン・シェア、チャールズ・チオッフィ、デイヴィッド・クレノン / 原作:トーマス・ハウザー / 製作総指揮:ピーター・グーバー 、ジョン・ピータース / 製作:エドワード・ルイス 、ミルドレッド・ルイス / 監督:コンスタンチン・コスタ・ガブラス / (DVD)

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