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- / ISBN・EAN: 4571153230577
感想・レビュー・書評
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吉田恵輔の監督デビュー作(2005年)。
「エロティック・コメディ」という惹句がつけられているが、エロさはパンチラ止まりだし、笑いの要素はほぼ皆無だ。
あと、「蒼井そら主演」と謳われているし、DVDのジャケ等にも大写しになっているが、蒼井演ずる女子高生のストーカーになる男(三島ゆたか)こそが真の主人公である。
これ以降、吉田恵輔作品の常連出演者になる三島ゆたかだが、本作での彼はとにかくキモい。
映画史上、これほどまでにキモい男が主人公になった例はほかにないかもしれない……と思うほどだ。
キモさもここまで突きつめれば、立派なオリジナリティである(笑)。
ストーリーはイマイチ。のちの吉田作品に見られる才気の片鱗は感じられるが、まだ習作段階だ。
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」でグランプリを受賞(2006年/オフシアターコンペティション部門)するほどのものかなァ、と思った。
蒼井そらは意外に演技がうまいし、当時22歳くらいにも関わらず、女子高生姿にまったく違和感がなくてよい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
切ない……三島ゆたかの存在感が凄い。全てのモテない男達へ。
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パッケージの電柱の影から女子高生を見るおじさんの姿が
あまりにも危なくて妙に目に留まったので手に取ると
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭でグランプリ受賞」
どれどれという気になって見てみた。
ストーカーの日常?を垣間見る。
彼らの逸脱した基準からみた純真さ?が
否定されたことから真逆のベクトルへ。
偏執的ゆえに愛情が愛憎へかわるとそれは狂気の世界。
ちょっと切なくてヤッパリ怖い。
後半のファンタジー的な展開は少々短絡的で拙い。
この展開にした監督がどう収束させるのかが
ストーリーとは違った意味でドキドキする。
とはいえ内容的に生理的には受け付けない人も多いだろうなぁ
ですから人には決して勧めはしませんけれど
監督の力量・センスともに光るものを感させる佳作だと思います。
1時間の上映時間がちょうど良い。
吉田監督は後に「机のなかみ」「純喫茶磯辺」「さんかく」を撮る。観てみよう。 -
何かの映画祭で表彰されたみたいだけど、中身はそんなにない。男の勘違いの怖さはよく分かるが、主人公のおじさんが汚いだっけだった。
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まさかの大当たり。