ナイト・オン・ザ・プラネット [DVD]

出演 : ウィノナ・ライダー  ジム・ジャームッシュ  ジーナ・ローランズ 
  • パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
3.80
  • (45)
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  • (64)
  • (4)
  • (2)
本棚登録 : 252
感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988113819831

感想・レビュー・書評

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  • ウィノナ・ライダーかっこいい。タクシー運転手やのに、運転してるだけやのにかっこいい。若いのに自分の人生のプランをもってて、ブレない。かっこいい。

  • 地球という星では 今夜もどこかで 
    タクシードライバーと乗客が
    一生に一度の出会いを過ごしている。

    他人が狭い空間を共有する何だか気まずいひと時。
    ドライバーはタバコや、取り留めの無い話で場を取り繕う。
    そんな場面を淡々と、しかし じぃ~っと凝視する視線は
    人間を見つめ続けた小津作品に通ずる。

    ジャームッシュ監督は、人物にギリギリまで近付きながら
    突き放して見詰めることが出来る。
    近くのトラブルは悲劇であり、遠くのトラブルは喜劇と言うが、
    間近に迫りながら情に溺れないこの作品はブラックユーモアに溢れている。

    しかしブラックユーモアの天才ジャームッシュ監督は、
    "所詮そんなとこよ、気に病むな、自分の人生自由に生きようぜ!"
    というメッセージを発しているのではないだろうか…。

    映画は、夕暮れが宵闇に包まれるL.A.から始まり、
    夜のN.Y.へ、次いでパリ、ローマ、最後に再び陽が昇り、
    冬の夜が陽光に溶け込んでゆくヘルシンキで終わる。
    同時刻に起こる5都市でのタクシードライブを描くオムニバス。

    19:07 ロサンゼルス
    大物キャスティング・ディレクター ヴィクトリアは、
    若き女性タクシードライバーに惹かれ、映画の出演交渉を持ちかける。
    だが整備工になる人生設計を持つ彼女があっさり断るお話。
    ウィノナ・ライダーが自分の道をまっすぐ生きるボーイッシュな女性ドライバーを好演。

    22:07 ニューヨーク
    さっきから乗車拒否され続ける黒人ヨーヨーの前に留まったタクシードライバーは
    オートマの運転も判らない、東ドイツからの移民老人ヘルムート。
    すぐに打ち解けた二人は、ヨーヨーの運転で目的地に到着した。
    だがヘルムートは一人になった途端どんどん物騒な地区に迷い込んでいった。
    初めて見る夜のブロンクスに老人はつぶやいた。「N.Y.か・・・」

    04:07 パリ
    知性と良識を誇るコートジボワール人のドライバーは盲目の女性を乗せた。
    彼女は若くて美しく、鋭い感覚を持つ娼婦だった。彼は彼女に惹かれていった。
    道中、盲目のことや余計なことを話し掛けるがことごとく正論で切り返されてしまう。
    降ろす際も気をつけてと声を掛けるが「そっちこそ」と言い返されてしまう。
    直後、彼は追突してしまい「目ぇ付いてんのか!」と怒声を浴びる。
    ペティ・ブルーで主演したベアトリスが、若く勝気な盲目の女を好演。

    04:07 ローマ
    おしゃべりドライバー ジーノは、乗客の老神父を勝手に司祭と決め付け懺悔を始める。
    粗野で下品なエロ懺悔に心臓病を誘発させた老神父は薬を取り出すが、
    お粗末なジーノの運転で薬を落としてしまう。
    相変わらずまくし立てるおしゃべりに口を挟めないまま車内で息をひきとってしまった。
    ジーノは公園のベンチに神父を座らせ、瞳孔の開いた目にサングラスを掛けて走り去る。

    05:07 ヘルシンキ
    凍りついた街で無線連絡を受けたタクシー運転手ミカ。
    待っていたのは酔っ払って動かない三人の労働者風の男。
    その中の一人アキは酔い潰れて眠っているが、残る二人はミカに、
    今日がアキにとってどれほど不幸な一日かを高らかに説明する。
    しかし、ミカは全く動じない。
    なぜならミカは今、アキとは比べ物にならないほどに不幸なのだ…。
    (121104鑑賞)

  • いつか深夜の放送で観た気がする。
    地球という星の、ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキという5つの都市で、5人のタクシー・ドライバーが乗客を乗せた。それぞれの話。
    ジャームッシュというネームバリューがなければここまで人に観られる作品でもない。
    雰囲気を味わう感じかな。わざわざ観たほうがいいよと勧めるほどのものでは。

  • Los Angeles/New York/Paris/Rome/Helsinki
    それぞれの街でおなじ時間に出会う夜のタクシードライバーたち

    ロス、ニューヨーク、パリはとてもおもしろくて気に入ったが、ローマとヘルシンキの話が暗くて少し眠くなった

    ストーリー:7
    盛り上がり:6
    満足感:6
    映像:5
    音楽:5.5
    緻密さ:4.5
    テンポ:5

  • 「」


    〈ロサンゼルス、午後7時7分〉ワゴン・タクシーの運転手コーキー(ウィノナ・ライダー)が乗せた客はキャスティング・エージェントのヴィクトリア・スネリング(ジーナ・ローランズ)。新作の女優を探すのに苦労するヴィクトリアは、乱暴な言葉使いだが生き生きとしたコーキーに映画に出ないかと誘うが、彼女は整備工になる夢があるから、と断わる。ヴィクトリアは残念そうに、しかし少しうらやましげに見送る。
    〈ニューヨーク、午後10時7分〉寒い中、若い黒人の男ヨーヨー(ジャンカルロ・エスポジート)がやっと拾ったタクシーの運転手ヘルムート(アーミン・ミューラー・スタール)は、東ドイツからの移民で今日が初仕事。運転もろくにできず、たどたどしい英語を喋るヘルムートにイラつくヨーヨーだったが、言葉をかわすうち、昔、道化師だったという彼に打ち解ける。夜道で会った妹アンジェラ(ロージー・ペレズ)を連れてヨーヨーは家へ帰り、ヘルムートは夜の街へと消えてゆく。
    〈パリ、午前4時7分〉酔客に腹を立て彼らを追い出したコートジヴォアール人運転手イザーク(イザーク・ド・バンコレ)のタクシーに、盲目の若い女(ベアトリス・ダル)が乗り込んでくる。道順を指図し、トンネルに入って「この道じゃないわ」と注意する女にムッときたイザークは「俺の肌の色が分かるか」と絡み、女はすまして「私は色を感じるのよ」と言った上にイザークの出身地まで当ててしまう。目的地に着き、ロワーズ河岸を歩く女の耳に、車が衝突する音と「お前は見えてるのか!」とイザークを罵る声が聞こえる。
    〈ローマ、午前4時7分〉無線相手に喋りまくっていた運転手ジーノ(ロベルト・ベニーニ)は神父(パオロ・ボナチェッリ)を乗せる。勝手に懺悔を始めたジーノの破廉恥な言葉に心臓の弱い神父は薬を取り出すが、ジーノの急ブレーキで落としてしまう。更に続くジーノの言葉に神父は逐に心臓が止まってしまい、ようやくことの重大さに気づいたジーノは死体を降ろして公園のベンチに座らせ、開いたまま死んだ神父の目に自分のサングラスをかけて逃げ出す。
    〈ヘルシンキ、午前5時7分〉雪の街で運転手ミカ(マッティ・ペロンパー)は、酔いつぶれた男アキ(トミ・サルミラ)と同僚の労働者2人(カリ・ヴァーナネン)(サカリ・クオスマネン)を乗せる。アキにとって今日がどんなに不運な1日であったかを説明する2人に、ミカは自分の体験を語り始める。やっと生まれた赤ん坊が早産で、1週間も持たないと医者に宣告された。ミカと妻は愛情を押し殺していたが、赤ん坊は小さな体で生き続けた。「あなたは間違っている、あの子を愛してあげましょう」愛情を注ごうと決心した翌朝、赤ん坊は息を引き取った。2人は悲しい話に啜り泣き、ミカを抱擁して車を降りていく。残った酔っ払いアキの無事を見届けて、ミカのタクシーは雪の街路を走り去る。

  • 期待値以下だが、ウィノナがかわいかったのと、ヘルシンキ大聖堂が見られたので良しとする。

  • PT#37 2006.6

  • 流し見。

  • これを最初にみたのはいつだろう。一番印象に残ったのは、ベアトリス・ダルの白目演技!あんなこと、演技で出来るのか?と思わせられるような、迫真の演技。この頃のウィのナが一番かわいい。

  • ところ変わればタクシーも事情も様々。

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