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- / ISBN・EAN: 4988126204181
感想・レビュー・書評
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徹底して警察側から描いた作品
組織が円滑にことを為すのがいかに難しいかが体感できる
が、好き嫌いはとことん別れそう詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
はい。こちらヘラクレス
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1972年2月19日、警察に追われた連合赤軍のメンバー5人が、“あさま山荘”に侵入、管理人の妻・小雀真理子さんを人質に立てこもった。山荘は雪と氷に閉ざされ、外はマイナス10度を超える極寒の地。警察側は多数の警官を動員して周囲を包囲するものの、人質と大量の武器を抱えた犯人相手に容易に近づくことが出来ずにいた。この時、現場のNo.2として指揮を執る佐々淳行は後藤田正晴警察庁長官より「人質の救出」「犯人の生け捕り」など6項目からなる指示を受ける。しかし、銃器の使用に関して佐々が求めた現場の判断に任せるとの意見は却下される……。
あさま山荘事件についてはよく知らない世代なので、正直、事件の内容自体がわからず、多少困惑した。
見始めて何分かで、「あーこれは事件じゃなくて警察のダメなところを書きたいのか」ということに気付く。
リアルさを求めて作られているのはわかるのだけれど、言葉が聞き取りにくい。突入したときに、どのくらいの人数がどのくらいの班にわかれて、どういう行動をしているのかとかもわかりにくい。
ただ、人間のドラマとしては目が離せないところがあるのだけれど、この映画をみて、事件は解決しているものの「警察ってすごいわ! 頼りになるじゃない!」とは思えない。
それでいいのか。
勿論、警察をヨイショと持ち上げるような映画ばかりでは、情報操作みたいなので、別にかまわないんですが。
図らずも、アルゼンチンババアに続けて役所氏が出演。役所氏は好きな俳優さんなので嬉しい。ちゃんと演じ分けられているのが続けてみるとよくわかる。
上地が出ていてビックリしました。
役者さんについて言えば、ほんの一瞬くらいしか顔なんて映らないのだけれど、赤軍の武田真治が素晴らしくよかった。突入して、彼が見つかった瞬間の映像は、気味が悪くてぞっとする。得体の知れない生物を見た感じがして、あれは彼にしかできなかったかもしれない。
まあ、うん、面白かったけど、ごたごたが長くて、なんか疲れる映画だった。場面もどんどん転換するのは勿論リアリティがあるんだけれど、どの映像がどの班のことを映しているのか、はっきり言ってよくわからない。
見直すことはないと思うので、総合の★は3つ。