人喰いの神話―人類学とカニバリズム (1982年)

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  • 文化としての食人は本当にあったのか、一風変わった人類学者がその謎に挑みます。
    危機的状態におけるカニバリズムは確実ですが、文化的慣習としてのそれは目撃例がありません。
    古の宣教師などが残した証拠の無い文献や版画があるのみです。
    著者はそれらを批判的に紹介し、中立的な結論を目指していきます。
    新大陸とアフリカ大陸を主に扱っており、日本に関してはアイヌ民族について触れています。
    未開人や食人族と呼ばれる人々は現代にもいますが、彼らへの偏見は学問的な発展のみならず友好関係を結ぶ上でも問題です。
    文明人(これこそ本当にいるのか)が読むべき一冊と思います。

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