わたしってだれ?―きおくをなくした少女 (1981年) (小学中級文庫)

  • ティビーエス・ブリタニカ
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  • ★ ☆ ★ ☆ あらすじ ★ ☆ ★ ☆彡
     主人公のセシエは駅の待合室で発見されました。記憶を全部なくして一人でいたのです。
     セシエは児童相談書から精神病院を紹介され、そこでオギノ先生から記憶を取り戻す治療を受けています。
     セシエがニュースで紹介されると、親を名乗る夫婦がたくさん現れて取り合いになりました!
     そしてそれはついに、誘拐騒動に発展するのです!
     オギノ先生に連れられて病院に戻る時、駅の向かいのホームでメグちゃんを見つけたセシエは、記憶をどんどん取り戻していきます!な……、なんだってえ~~~~~~!
     駅を降りて記憶を辿ってどんどん歩いていくと、オギノ先生が前で通せんぼをします。
    「待ちなさい。これはおかしい。どうもおかしい」
     さて、思い出した記憶は果たして正しいのでしょうか?そしてセシエはどう行動するのでしょうか……!?
    ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆彡 


     
     佐野美津男さんといえば、子ども時代に読んだトラウマ作品として覚えておられる方も多いのではないでしょうか。
     ネットで検索すると、『犬の学校』『だけどぼくは海を見た』『ピカピカのぎろちょん』などがよく挙げられています。
     私もこれらの作品について以前HPで取り上げたことあります。結構詳しい情報量を詰め込んで力を入れた割には、全然上位に表示されません。悔しいので他の作品も取り上げることにしました。
     今回読んだ『わたしってだれ?』はあまり知られていない作品らしく、ネットで検索してもあまり出てきません。
     しかし、記憶喪失をテーマにしていたり、よく分からない考えさせられる結末になっていたりと、いつもの佐野美津男的世界に引き込まれる作品です。
     子どもの読む絵本としてはハッピーエンドではなく内容が考えさせられるものとなっています。よくあるような「めでたし、めでたし」で終わる作品ではありません。
     本作品を読んだ当時の子ども達は一体どんな感想を抱いたのでしょうか。
     そして、かつて少年少女だった現在の大人の皆様は本作品についてどう思われるのでしょうか。
     ご意見ご感想お待ちしております。

    20世紀少年少女SFクラブ
    【わたしってだれ?】分かってからするべきことは?佐野美津男さん毎度の問題作!!
      https://sfklubo.net/kiu_estas_mi/
       https://sfkid.seesaa.net/article/489215455.html

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