koochannさんの感想
2013年8月25日
文学作品として古事記を読むとき、日本古代の人々の想いを推し量ることが出来、興味深いものがあります。性に対して極めて開放的、また汚いもの(排泄物など)についても実にリアルです。著者が最後に書いているように私も津田左右吉の主張のように全くの虚構ということではなく、記述の裏に何らかの歴史があったとしか思えません。それにしても天皇家の先祖たちのこのような醜い姿をどうしたら神聖不可侵の天皇と結びつけることが出来るのか、その論理の飛躍に驚きます。