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感想・レビュー・書評
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化学会社社長の婿であり新製品の機密を握る男が失踪。社長は調査部の雨宮に調査を依頼する。雨宮は社史編纂をしている友人稲垣を助手として捜査を開始するが、関係者が殺され…
ワトソン役稲垣を語り手として、名探偵型の雨宮の活躍を描く。本格ミステリ不遇の時代には名探偵はリアリティがないと敬遠されたが、この作品では発端を失踪という警察が本気で乗り出さないような事件にし、会社の調査部の人間が調べるという形をとっている。
ラストに明かされるサプライズは今では特に驚くような仕掛けではないが、この当時は斬新だったのだろう。作者の本格魂が感じられる。
今はほとんどの作品が絶版のようだが、新本格以降に活躍していればもっと有名だったかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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