ジョニー・パニックと夢の聖書―シルヴィア・プラス短編集 (1980年)

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  • そこに心を許せる人がいるのに、その距離を測ることも方位を見定めることもできずに絶望する。何一つ自分のものにならない。神は不在だ。夢の創造主も予言者も信じるけれど神には祈らない。
    だから彼女は死を恐れない。死は愛の成就、孤独からの解放、空虚な現世との訣別。
    夢を叶えるために毎晩夢を見ている。眠りの底にあるのは湖だ。
    波間に哀しみと淋しさは消えてゆくだろうか。岸辺に幸せと安らぎは打ち上げられるだろうか。いつか封をして流した、清らかで美しい追憶を詰めた透明な瓶は拾えるだろうか。たとえその水が濁っていようとも。

    波音 まだ 止まないで。
    《2015.1.27》

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著者プロフィール

1932年、アメリカ生まれ。スミス女子大学を卒業後、ケンブリッジ大学に留学。1960年、詩集The Colossus を発表し詩人としての揺るぎない地位を獲得するが、1963年、30歳で自死。

「2022年 『ベル・ジャー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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