紐育の国のアリス (1975年)

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感想・レビュー・書評

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  • 対象物のほうから私の眼へ焦点を合わせてくれる感覚があった.この本は今読まなければならなかった.

    三人の著者が二つの旅を一つの物語として残したこの書物は,マルセル・デュシャン,ジョゼ・ド・クリーフト,ルイス・キャロル,そしてアリスを愛するすべての人に捧げられたものであると思う.彼らの結びつきは,私に一冊の書物をあなたと共有できることの尊さを教えてくれた.
    ユーモアたっぷりの文章からは,時おり追慕と敬愛の念がにじむ.写真と絵画によって紙面に固定された暗室の住人たちは読み手に共鳴する愉しさをもたらす手助けをしてくれる.

    “Through the Looking-Door.”

    扉の国へ.終わらないお茶会へ.
    《2015.10.08》

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