この本に、昭和48年3月12日の毎日新聞の上田正昭、京都大学教授の記事が掲載されている。
今にして思えば、あたりまえのことが、当時の古代研究では議論になっていたことが伺える。
相模の秦氏、箱根山の高句麗人など、朝鮮半島から渡来した人々の足跡を辿ろうとしている。
朝鮮語由来の地名についても記載している。
今となってはあたりまえのことがらも、当時としては、画期的だったのかもしれない。
「日本の中の朝鮮文化」という雑誌が立ち上がったり、書籍の続刊がでていったのも、本書の元になった雑誌の連載に対して、全国各地から情報がよせらられたものがさらに肉付けになっていったことが伺いしれるあとがきがある。