雪の断章 (1975年)

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感想・レビュー・書評

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  • 丁寧な心象描写と真摯な言葉の数々が散りばめられた少女の成長物語。

    ってだけで良かったのでは?

    この物語に殺人事件がからんでくる必然性がまったくないし、あの程度の事件を警察が何年かかっても解決できないのもおかしいし、あげくの果てに容疑者に犯人を尋ねに来るってのもあり得ないし、彼らの中での殺人事件の扱いが軽すぎるし、それでいて突然のあのラストって。。。。。

    飛鳥の早計な思い込み癖もイマイチ好きになれず、祐也さんの黙してばかりで結局自分の気持ちを何も語らない姿勢もイマイチしっくりこなかった。それでも二人の愛の行方を見守りながら読み進めたが、気がつけば、あれ?結局何ひとつ障害なんてなかったじゃん!!最初からずっと相思相愛のままじゃん!ってオチに、思わずうなだれてしまった。

  • 個人的には、間違いなく生涯一位の作品。
    それ以外語る言葉浮かばず。

  • 孤児シリーズ4部作 第1巻
    著者処女作

    1970年頃の札幌の描写、雰囲気がとても懐かしい♪
    ああ、今は無きユーハイム
    今なら「あまとう」か、「ドトール」か「ミスド」になるのかなあ(笑)
    たまに読むとハマる…
    裕也さんかあっこいい〜♪
    史郎さんいかないでぇ〜!
    「 ベ ー ゼ 」と書くのはやめてぇーっ!!!(大爆笑)

    以下多少ネタバレあり
    内容は…、
    孤児:倉折飛鳥が、青年:滝杷裕也と、その友人:近端史郎や周囲の人々、友人に見守られて成長し
    滝杷と両想いになる5才-大学生までの話
    途中、本岡奈津子との確執、本岡聖子殺人事件あり
    …ってとこでしょうか?
    ミステリーに分類だけど、飛鳥の心情(恋情)に重きを置いた話なのと、「リリカルな」と評される著者独特の世界観で男性にはキツいかも
    1970年前後の少女マンガ、初期韓流ドラマ、昼メロ愛好家は好むんじゃないかな?

    続く「忘れな草」「花嫁人形」にも今作の登場人物が一部登場
    スピンオフ的作品「風花の里」で上記3作では語りきれない部分が埋まります
    各々別の話ですが、読み進むほどに今作にも絡む社会的な部分が徐々に明らかになり
    パズルのピースが埋まっていくような楽しさがあります♪

    講談社文庫で所持していた他作品は処分により再読出来ず
    他の方のレビューを楽しく読ませて戴きました♪

  • 斉藤由貴主演で映画になっていたので、急に思い出して(先日CD買ったところ)読んでみました。
    タイトル通り、降り積もる雪に慰められたり、翻弄されたり、孤児の少女が大人になっていく情景は、北海道が舞台です。でも、広大な原野の風景ではなく、街の灯が見える札幌。それが物語を余計に切なくさせます。
    養育してくれた青年と見守ってくれた青年の親友の愛の中で育ち、傷つけられた過去を捨てきれず、不意に起こった殺人事件に悩んでいく姿は、古い小説とはいえ、十分に読み応えがありました。

  • 2007年3月24日読了。

  • 佐々木丸美さんの本は当時すでに絶版だったので方々探してすべて揃えました。続きを切望していたので著者が亡くなられたことが本当に惜しまれます。今は文庫で新たに刊行されてるので手に入りやすくなって良かったなと思います。

  • この世界観に見事にはまってしまいました。

    佐々木 丸美さんの作品はすべてがどこかでつながっています。
    その構成がとてもうまくて。

    これらの作品に出会えたことに感謝です。

    もう続編が読めないことが本当に残念です。
    この先の彼らにはもう想像でしか出会えないんですね。

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