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感想・レビュー・書評
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橋本峰雄、多田道太郎、作田啓一、竹内成明、井上俊の5人が分担執筆している本です。「あしらう」「あずかる」「うつす」「からむ」「さく」「しみる」「そだてる」「たるむ」「におう」「のむ」など、85の日本語の動詞を取り上げ、それぞれについて2ページずつ、執筆者が自由に語ったエッセイをまとめた本です。
ある時期の京大人文研の雰囲気というのでしょうか、著者たちが既成の学問分類にとらわれることなく自由闊達に思索を展開しています。ただその一方で、いわゆるアカデミックな手法から大きく逸脱しているとか、実証的な比較研究が欠けており政治的な文脈にも無自覚といった、日本文化論の通弊も無視できないように思います。
他方で、それぞれの動詞に付された簡潔な説明は、箴言めいていて興味深く感じたものもあります。とくにおもしろいと思ったのは、「ひがむ―正統派には味わえぬ幸福」と、「ひやかす―悪意を通じての連帯」です。このあたりのセンスは、非常に冴えているように思います。 -
よく使われるであろう動詞を
それぞれの感性で解説したもの。
なるほど結構動詞って使われていますね。
これらのいづれかが抜けてしまったら
会話は成り立たないのでは?
と思うぐらいに。
中にはちょっとタブー系統のもあるけれども
言葉の由来を知ったりするのにはもってこい。
それに1つの言葉は2ページでまとめられているので
すごく収まりもよいですし。
のむという言葉も結構奥深いです。