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「岩倉具視 維新前夜の群像7」大久保利謙著、中公新書、1973.09.25
236p ¥300 C1223 (2018.09.13読了)(2018.04.06購入)
【目次】
巻頭に
序の章
一 政治への登場
Ⅰ 家系と生いたち
Ⅱ 鷹司政通に接近
Ⅲ 安政五年の政情
Ⅳ 老中堀田正睦の上京
Ⅴ 列参運動
Ⅵ 「神州万歳堅策」とその思想
二 公武合体
Ⅰ 戊午の密勅
Ⅱ 和宮降嫁問題の推進
Ⅲ 幕閣との対決
Ⅳ 薩摩藩との出会い
Ⅴ 辞官落飾
三 地下の政治運動
Ⅰ 岩倉村
Ⅱ 八・一八の政変
Ⅲ 諸士来住
Ⅳ 「叢裡鳴虫」と朝政改革構想
Ⅴ 再び列参運動
四 王政復古への途
Ⅰ 局面一転
Ⅱ 大政奉還
Ⅲ 王政復古
終章 岩倉政治の終着駅
参考文献
岩倉具視関係年譜
岩倉具視略系図
☆関連図書(既読)
「岩倉具視-言葉の皮を剥きながら-」永井路子著、文藝春秋、2008.03.01
「西郷どん(上)」林真理子著、角川書店、2017.11.01
「西郷どん(中)」林真理子著、角川書店、2017.11.01
「西郷どん(下)」林真理子著、角川書店、2017.11.01
「話し言葉で読める「西郷南洲遺訓」」長尾剛著、PHP文庫、2005.12.19
「西郷隆盛『南洲翁遺訓』」先崎彰容著、NHK出版、2018.01.01
「西郷家の女たち」阿井景子著、文春文庫、1989.08.10
「西郷と大久保」海音寺潮五郎著、新潮文庫、1973.06.30
「寺田屋騒動」海音寺潮五郎著、文春文庫、2007.12.10
「明治天皇を語る」ドナルド・キーン著、新潮新書、2003.04.10
(本の帯より)
朝廷側から見た明治維新史―その演出者が歩んだ苦難の道
明治維新の成就は薩長両藩が中心とみられ、「三傑」もこの両藩氏から選ばれている。しかし、朝廷政府の呼応がなかったら、明治政府の成立も容易ではなかったろう。この朝廷側の立役者は岩倉具視である。下級の公家に生まれ、はやく頭角を現し、「王政復古」を目標として、姦物といわれ幾度か挫折しつつも、ねばりづよく政治運動を行って成功した。明治政府では「三傑」の上に立って、明治日本の方向決定に重大な役割を演じた。
(「BOOK」データベースより)amazon
明治維新の成就は薩長両藩の力に負うところが大きかったが、朝廷の呼応なくしては実現しなかった。ことに下級公家ながら、混迷の朝廷に異才をもって頭角を現わし、姦物と称され、のちに鉄の意志の人と評価された岩倉具視の存在は絶対不可欠であった。「王政復古」を視座に据え、明治政府樹立後も朝廷の権威確立と維持につとめ、近代日本の方向決定に重大な役割を果たした巨人の行動の軌跡をたどり、その歴史的意義を検証する。詳細をみるコメント0件をすべて表示