reinouさんの感想
2016年12月9日
高校歴史教科書の検定に合格せず、表現の自由等の問題として長く法廷闘争が続いた。本書は、それを一般書籍として頒布したものである。 中を読めば、そんなにすごいことが書いてあるとは思わないし、要は教師の教え方で何とでもなるレベルである。それを不合格にすること自体に文部省(当時)の体質を感じてしまう。教師・教科書の役割を過剰に捉えていた産物かも知れない。 個人的には、本書は、教科書裁判検討の一資料としての意味合いしか持ち得ないであろうと思う。