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感想・レビュー・書評
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中尾佐助先生著『秘境ブータン』(先日岩波現代文庫で復刊)、恥ずかしながら初めて読んだのですが、衝撃的に面白かった。国道もなく、国内に自動車がまだ1台もなかったころの調査旅行の記録。50年以上前のブータンの情景がまざまざと浮かびます。
てか、中尾先生の洞察力が凄まじい。植物に限らず興味関心があらゆる分野に向かい、教育に関しても「教育がいくら進んでも、みんなが役人になりたがり、現場で働くことをいやがれば、それはブータンの悲劇だろう」とズバリ記している。
どのエピソードも素敵だけれども、個人的には、「われこそは怪物をカメラにおさめる最初の科学者になろう」と意気込んで向かったブムタンのメンバル・ツォで蜂に刺される話が、微笑ましくてお気に入り。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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