幸福への挑戦―サイコ・サイバネティクス (1969年)

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  • 1969年の本だよ。
    有名な整形外科医が、臨床の現場で、患者の心理的な変化のパターンを見つけ、そこから「幸福になるための方法」を、当時流行っていたサイバネティクスのやり方で考えていった本。

    昔の本でありながら、現代でもそのまま有効な方法だと思う。自分自身の意識を変えていくことで、幸せになる。

    <以下引用>
    人間が電子頭脳を作り上げ、それ自体、目標指向性をもつ機制を作り出したとき、彼はある基本原理を発見し、利用しなければならなかった。それを発見したとき、科学者は次のように自問しはじめた。このような方法で人間の脳もまた作用するのであろうか・・・・ノバート・ウィーナー、ジョン・フォン・ノイマン博士ら、これら有名なサイベネティックス専門家の意見によれば、答えは無条件に「イエス」である。 p.48

    エマーソンが言ったように「偉大な人間もいなければ、卑小な人間もいない」 p.63

    人間は常に、自分自身と自分自身の環境について真実であると想像することに基づいて行動し、感じ、実践するのである。 p.67

    成功した男女は、昔から、成功を得るために「心像」と「下げいこ」を用いてきた。 p.78

    あなたに関する真実は次の通りである。

    あなたは劣ってはいない。
    あなたは優れてもいない。
    あんたは、ただ、あなたである。  p.100

    リラックスするためにどのように心像を用いるか p.104

    私たちの過失、誤り、失敗、そして時には屈辱さえもが、学習過程の必要な段階なのである。 p.110

    人間の中で最も不幸な人間は、想像の中で繰り返し繰り返し、過去を生活しなおすことに固執している人間である。 たえず、過去の誤りの為に自分自身を批判し、過去の罪のために、たえず自分を非難している人間である。 p.110

    過去の失敗を無視して前進せよ  p.112

    一日一日を生きよ  p.137

    幸福という習慣の獲得法  p.147

    ★★★★★幸福とはまさに「思考がほとんど常に快適でありうるような心の状態」なのである。  p.149

    幸福は現在にある。 p.151

    幸福とは心の習慣である。  p.152

    ★★★悲劇的な状況においても、あるいはまた最悪の逆境に対しても、完全に幸福とはいかないまでも、自己憐憫、恨み、私たちの否定的見解といったものを不幸に加えないことによって、私たちは常に幸福でいられる。 p.154

    幸福を生む態度  p.155

    かれは自分の不幸をぐちるのをやめた。向き直り、別の目標を得た。そして、それに向かって働き始めた。五年もしないうちに、彼はそれまでに持っていたよりも多くの金を獲得したばかりでなく、はじめて喜びを見出し得る仕事についたのである。 p.157

    健康な精神を計画的に養うこと p.158

    ★★★アメリカ国立博物館のエルマー・ゲーツ教授は、わが国でかつて知られた最も成功した発明家の1人であり、天才と認められた人である。かれは「楽しい考えと記憶」を思い出すことを日々の日課とした。 p.163

    幸福という習慣の選び方 p.163

    1.できるだけ陽気になろう。★★★
    2.
    3.
    4.可能なかぎり私は、成功は必ず訪れるものであり・・・この新しいパーソナリティとしてふるまったり、感じたりする訓練をしよう。★★
    5.自分の意見により、悲観的で否定的な方向に事実を歪めないようにしよう。★★★
    6.1日に少なくとも3回は笑うことにしよう。★★★
    7.なにが起きようとも、可能なかぎり、冷静に、知性的にふるまうことにしよう。
    8.変えようのない悲劇的で否定的な事実は完全に無視するか、それに対し心を閉じることにしよう。★

    自信は成功と言う体験のうえに作られる。 p.182

    「あなた」と「あなたの誤り」とはちがう  p.186

    あなたは価値あるなにものかである

    あなた自身を受け入れ、あなた自身であれ。 p.189

    私たちは誰しも、時として孤独である。 p.202

    私たちは成功からよりも、失敗からより多くの知恵を学ぶ。 p.206

    ★★★★自分の内部に生き生きとした楽しみを味わうことができる人は、人生の日常的で単純な多くのことがらに楽しみを見出すことができる。 p.211

    ★★★かれはまたかれが達成した物質的成功にも楽しみを見出すことができる。 p.211

    現実逃避はある程度必要だ p.276

    哲学者であり数学者であるバートランド・ラッセルは過度の興奮をやわらげるのにとても役に立つため、彼自身が用いた方法について述べている。
    「なにか不幸がなたを脅かす時には、起こり得る最悪のことを、真剣に慎重に考えることである。目前にある、この起こり得る不幸を確かめてしまったら、結局それは大した災難ではないのだと考える正当な理由を自分自身に与えると良い。・・・最悪のときにさえ、宇宙的な重要さを持ったなにごとも、個人には起こり得ない。・・・『なんだ、結局、大したことないではないか』と言う時、あなたは、自分の悩みが驚くほど減っていることに気付くであろう。 p.308

    脳に成功パターンを与えよ p.322

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著者プロフィール

マクスウェル・マルツ
コロンビア大学卒業後、同大学で医学博士を取得。整形外科教授。世界的に有名な整形外科医としても活躍。アムステルダム大学やパリ大学、ローマ大学などで教鞭をとっている。
個性変容の問題にサイコサイバネティックスの理論を採用し、自己改善・自己実現の手法を体系化した本書は、博士の代表作として高く評価されている。

「2008年 『自分を動かす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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