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感想・レビュー・書評
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#902「タテ社会の人間関係」
本書の登場以来、「タテ」「ヨコ」の概念が一般的になつたと云ふロングセラアであります。社会人類学の視点から、特にインドや中国との対比で浮び上らせた日本の組織・集団を論じます。
稍情緒的な物言ひもあつて、数値で表す事が出来ないのが少し心細いけれど、第五章の「集団の構造的特色」などは眞に興味深く拝読しました。
現在は日本でも終身雇用・年功序列は崩壊し、新たなタテ社会が出現してゐます。しかし長年沁み込んだ国民性は、中中変らないのですねえ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本人の特性を非常におもしろい角度で紹介した一冊。
「社会の単一性」から、
・「場」による集団の形成
・平等主義
・同類との競争
・感情の優先する世界の形成など
といった、日本社会の特性を解説している。
これを踏まえ、改めて日本の歴史や過去の失敗、今後の課題を眺めると、新しい発見ができるかもしれない。
<目次>
まえがき
1 序論
2 「場」による集団の特性
3 「タテ」組織による序列の発達
4 「タテ」組織による全体像の構成
5 集団の構造的特色
6 リーダーと集団の関係
7 人と人との関係
終わりに -
日本ならではの人間関係。
個より集団としての行動が重視される社会。
この社会の特質を見極めて行動すべきか。
執筆時の1967年と今では、違う状況も生まれている。 -
日本的社会構造(当時)を解明したロングセラー、らしい。
古本に売ってたら買いたい