アンクル・トムの小屋〈下〉 (1967年) (旺文社文庫)

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  • 1852年に刊行された、奴隷制度を批判する歴史的な作品。
    この作品の中には
    当時の奴隷の悲惨さ(たとえば、モノとして売買され家族と引き離される)
    さらに恐ろしいことは、それが合法的であるという事。
    そのような事実に対して真向から「NO!」を突きつけたこの作品は高く評価されるべき。
    下巻では、シェルビー家を離れたトムのその後を中心に描かれる。たとえ優しく気高い主人の下で働くことができても、その主人が死んでしまえば奴隷を守ってくれるものは誰もいない。そんな状況でもトムは誠実に正直に信心深く生き、周りの人間を変えていく。強欲で白人の犬のように成り下がっていた人物ですらトムの純粋さに心打たれるようになる。
    ところでwikipediaによると、「アンクル・トム」というのは白人に媚を売る黒人という意味での蔑称に使われるらしい。僕としてはトムのどこが白人に媚びているのか理解に苦しむところやけど、そういう意見を持つ人もいる。
    ただ、そういう見方をするにしても
    奴隷が法律で認められていた時代に書かれた、という背景を見落としてはいけないと思う。正義とか理想は時代時代で変わってゆくのだから。

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