哲学のすすめ (1966年) (講談社現代新書)

感想・レビュー・書評

[畠山 大志さんの感想 · 2019年7月28日]

哲学と科学の違い、哲学にしか解決できない問題など、哲学が何なのかが分かる。科学とは事実を観察してその法則を探るもの。哲学とは、人生観、世界観などの価値判断。
法律の世界では事実認定と法的評価を峻別するので、それと同じように考えると科学と哲学の違いも理解しやすかった。
もう少し、どのように価値判断を行うのかという、実践的な思考方法を示してもらいたかった。

[ますく555さんの感想 · 2011年7月19日]

「哲学ってのは、実はこれこれこんなに素晴らしいんですよぉ？？」とすり寄ってくるような本ではないし、「哲学を知らないなんて、あんたバカ！！」
と、おすすめの映画を観ない時のおすぎさんの発言のような本でもありません。哲学とはどういうものかということを紹介する本です。そして、哲学を紹介するために、著者が哲学というものを解きほぐして語ってくれます。まるで、哲学を哲学するかのようです。