源氏物語評釈〈第1巻〉 (1964年)

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  • 玉上琢弥先生の『源氏物語評釈』(全12巻・別巻2巻)は図書館で借りているのだが、とても面白くて興味深い内容だから何度も借りては繰り返して読んでしまうくらいにハマっている。『源氏物語』を読んだことがない方には想像がつかない話だが、一通り読んだことがあるという人にはぜひ読んでほしいと思う本なのだ。

    このように愛着さえ感じくらいの本だから購入したいところだが、新刊はオンデマンド版でしか手に入らなくて高価だし、古書で手に入れるとしてもやはり高い。趣味で読む本としては手が出しにくいし、臨時収入も期待できそうにないから、当面は図書館の恩恵にひたることになるのだろう。

    『源氏物語』研究をライフワークとされていた玉上琢弥先生の御本だけに、一巻目の冒頭から熱気が伝わってきてグイグイと引き込まれる。そのうえ分かりやすいものだから、愉しみながら読み進めることができる。『源氏物語』に関する本としては専門書の部類にカテゴリされる本だが、そこに留めておくには惜しい名著だ。

    現代語訳にしろ注釈本にしろ、『源氏物語』を読んだというのはツアーで海外に行ったようなもので、それなりに楽しいものではある。しかし、海外での長期滞在や留学には、ツアー旅行に参加するのとは違った体験、たとえば現地の暮らしや習俗に触れることができるというような深さがある。『源氏物語評釈』には、それと同様の味わい深さがある。この本にハマる理由は、『源氏物語』の奥深さに触れることができるところにあるのだ。

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