アガメムノン (1951年) (岩波文庫)

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  • (2015.08.05読了)(2015.07.30借入)
    ソポクレスの「オイディプス王」を読んだついでに、ギリシャ悲劇をいくつか読んでいます。この本で5冊目になります。

    傲慢で非情、所有欲の強い男であったといわれる。父の死後にミュケーナイ王となり、全ギリシアをまとめあげた。絶世の美女とされるヘレネーの双子の異父姉であるクリュタイムネーストラーを、夫でありいとこのタンタロスを殺して奪った。彼女との間に3人の子供をもうけた。
    アガメムノンについてこの本を読んでもよくわからなかったので、ウィキペディアから引用しておきます。
    「アガメムノーンはミュケーナイの王であり、トロイア戦争におけるギリシア軍の総大将である。父はアトレウス。弟にメネラーオス。妻にクリュタイムネーストラー。息子にオレステース。娘にイーピゲネイア及びエーレクトラー。」
    「弟メネラーオス(スパルタ王)の妻ヘレネーが、小アジアに位置するトロイアの王子パリスに連れ去られたことへの怒り、及び掟を破り他者の妻を奪ったパリスへの報復のため、全ギリシアから志願者を募ってトロイアに戦争を仕掛けることになる。出征時に逆風が吹いたため船出ができなくなると、娘イーピゲネイアを女神アルテミスに生贄として捧げれば解決するとの予言をうけ、苦悩の果てに娘を殺害してトロイアへ向かった。この非情の決断はクリュタイムネーストラーの憎悪を買ったのみならず、イーピゲネイアを呼び寄せる口実にアキレウスとの見合いを使ったことから彼との関係も悪化してしまった。
    戦勝後、トロイア王女カッサンドラーを己の愛妾として帰還するが、イーピゲネイアの死を遺恨に思う妻クリュタイムネーストラーとその情夫アイギストスに暗殺される。 この事情は悲劇作家アイスキュロスのオレステイア三部作の一つ『アガメムノーン』に詳しい。」

    アイスキュロスの『アガメムノン』では、アガメムノンが戦争に勝利して帰還してくるところから、妻のクリュタイメーストラに殺害されるところまでが描かれています。
    岩波文庫でも、新訳が出ているので、これから読む方は、そちらの方がお勧めです。

    【目次】
    はしがき
    解題
     一 詩人について
     二 『オレステイア』について
     三 『アガメムノン』の構成について
    ギリシア悲劇 アガメムノン
    略註

    ☆関連図書(既読)
    「オイディプス王」ソポクレス著・藤沢令夫訳、岩波文庫、1967.09.16
    「コロノスのオイディプス」ソポクレス著・高津春繁訳、岩波文庫、1973.04.16
    「テーバイ攻めの七将」アイスキュロス著・高津春繁訳、岩波文庫、1973.06.18
    「アンティゴネー」ソポクレース著・呉茂一訳、岩波文庫、1961.09.05
    「ソポクレス『オイディプス王』」島田雅彦著、NHK出版、2015.06.01
    (「BOOK」データベースより)amazon
    戦争は何故起り、何をもたらすのか。ギリシアの総大将アガメムノーンは、ついにトロイアーの都イーリオンを攻略し、帰還した。しかしその朝、彼を待ち受けていたのは、留守の間に不義を重ねていた王妃クリュタイメーストラーと、アトレウス家の王位争奪に端を発する、一族の血にまみれ呪われた運命であった。現存最古の戦争批判文学。

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