日本の数学 (1950年) (岩波新書〈第61〉)

著者 : 小倉金之助

• 岩波書店

感想・レビュー・書評

[nakaizawaさんの感想 · 2013年3月8日]

(1967.05.22読了)(1967.03.05購入)
＊解説目録より＊
古代から現代に至るまでの、わが日本の数学はどんなものであるか、又それは何故そうなったのか。本書はこの課題に対する答案である。わが国の学問の中でも、最もよく日本人の独創性を発揮したものの一つで世界科学史上に輝ける和算や、明治の数学を日本人の性格・社会文化との関連の下に解明する。平易にして興味深い叙述に加うるに、貴重な百個の写真版を挿入した本書は科学史並びに科学大衆化の問題に、新紀元を劃するものといえよう。