攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX DVD-BOX (初回限定生産)

監督 : 神山健治 
出演 : 田中敦子  阪脩  大塚明夫  山寺宏一  仲野裕 
制作 : 下村一  神山健治  士郎正宗 
  • バンダイビジュアル (2007年7月27日発売)
  • Windows
4.23
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  • レビュー :55
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4934569630100

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX DVD-BOX (初回限定生産)の感想・レビュー・書評

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  • 「あらゆるネットが眼根を巡らせ 光や電子となった意思を ある一方向に向かわせたとしても “孤人”が 複合体としての“個”になる程には 情報化されていない時代…」

    西暦2030年

    「我々の間にはチームプレイなどという都合のよい言い訳は存在せん。
    あるとすれば、スタンドプレーから生じるチームワークだけだ」
    これもスタンドアローン・コンプレックスを表しているんだな。

    ■SACシリーズを一気に見たが、全体的におもしろかった。攻殻というと押井作品のせいでどうしても難解というイメージが先行していたが、SACはそのあたりもさじ加減もよく、単発エピソードと笑い男エピソードの両方とも楽しむことができた。

    ■情報が共有化されることにより、個人が集団の中で共通共有される個のような存在になる。それは例えば2chを初めて見たときに感じたような感覚。それぞれは個のはずが、2ch上ではまるでひとつの人格かと思われるくらい言説が似ていて驚いた。というか、それが2chであり、その場での発言における暗黙のルールのようになっていたんだろうが。

    ■タチコマも並列化されることにより経験値は共有され個体差がなくなるように設計されている。共通共有化される個、全体としての個。そこから特定の個の個性の萌芽。それが好奇心。タチコマはまさに好奇心の塊。最終回で「笑い男」アオイから「スタンドアローン・コンプレックスのような存在があらかじめ組み込まれた社会について」尋ねられた少佐が、その中での個の存在のきっかけとして、タチコマのパーツを取り出し「好奇心」と答えたシーンもとても良かった。

    ■しかしまさかタチコマに泣かされるとは思わなかった。途中、タチコマのキャラクターがとてもよく、もっとみたいなと思ったらまさにタチコマメインの回、そしてラボ送り。ここでフェードアウトしちゃうの? と思ったら最後にあんなふうに出てくるとは。バトーへの限りない親愛の情、自己を犠牲にしてまで彼を助けようという行動。ロボット三原則から言えばそれは当たり前のことになるんだっけ?

    とはいえラボ送りになるときドナドナを歌いながらあっさりと「じゃーねー!」なんて言いながら去っていったあたり、人間のような惜別の感情はないんだな、と思った(そもそもタチコマの振る舞いが“感情”にもとづくものなのかということもあるが)。それがあんなふうにね……。思えばあれもタチコマのラストシーンに向けての演出だったんだろうな。

    そして最後にバトーが与えた天然オイル(?)が涙のように流れ……。もうベタすぎる演出なんだけれど、とにかく泣けてしまった。SAC全体を通じて涙が出たのはこの時だけ。そのぐらい感動した。

    昔から知性を持つ機械と人間の関係、その機械が人間のために事故を犠牲にするというようなシチュエーションに弱かった。あがた森魚「ミッキーオの伝説」、星野之宣「2001夜物語」のカークなど。そこには人間と機械の差はどこにあるんだろう? 身体的な問題においてはまだまだ境界線があるかもしれないが、知能においては果たしてどこで線引きがされるんだろうか? タチコマにゴーストは宿ったんだろうか? ゴーストが宿るというのは人工知能がただのプログラムから魂の片鱗を持つといいうことなんだろうか? などと考えていくと、やはりそこには「神」という概念も出てこざるを得ない。実際、タチコマは神様(=素子?)の声を聞いたしな。途中で「神様って、ゼロの概念に近いものじゃないかと思うんだよねー」なんてことも言ってたか。そうした不可知の概念へと思考が及ぶというのはゴーストを獲得する過程のひとつなのかも。

    ■もっといろんなことを考えたように思うが、見終わってから時間が経ってしまったため忘れてしまった……。

  • 笑い男事件。
    SACが一番ライトに楽しめてバランスもいいかなぁ。
    SACのモデルはグリコ・森永事件なので、過去の模倣という点でリアル感は薄いかもしれない。

    あと、聞きなれない用語についてこと細かく説明してくれないので、最初は何度も見直したり、ついていくのがやっと(笑
    最初は笑い男事件自体を掴みにくいかも。
    あと、サリンジャーを度々モチーフにしているので、読まなくても良いけど、サリンジャーについて予備知識(もしくは後から調べてもいい)があった方が理解しやすいと思う。
    多分もう一度観たらもうちょっと解るんだろうなぁ。
    観てすぐは、アオイの動機が弱すぎるような気がして、何かスッキリしなかったんだけど、今考えてみると、そこが、アオイのモデルがサリンジャーたる所以なのかもって思える。
    別に自分に直接の利益も無いのに、若さ故の正義感で勢いに任せてやったはいいけど、世間の荒波(?)にぶつかって、アッサリ挫折して篭ってしまう。
    けど頭ん中ではずっと「クソッタレ!」と思ってる(笑
    そういう若者像が分かってないと、笑い男事件て理解できない気がする。
    アオイは=青いってことなんだよねw

  • もう一度勉強し直して観たら二重の面白さを味わえる内容なんだけども。調べることが多すぎるよう。兎にも角にもキャラが皆んな素敵だ。

  • 人々が脳の中にパソコンを埋め込んでいるような世界で、公安9課が関わる事件の物語。

    知ってる人の解説がないと世界観が理解しきれない難解さ。

    単純な勧善懲悪ではなく、大筋は分かりやすく説明してくれるけど、複雑な政治的な駆け引きもしつつ、物理的な戦闘等にもよって事件を解決していく。
    解決と言っていいのかも分からない話もあったけど。。
    一筋縄ではいかない落とし所が毎回面白かったです。

    短編から最後は「笑い男事件」の真相に迫って行く過程も面白かったです。
    こんな話を20年くらい前に書いていたことに驚きます。

  • ようやくTV板が見れた。
    もうね、面白さしか感じなかった。

    荒巻さんを中心に、9課のそれぞれの役割分担がすばらしい。それも荒巻さんの言葉通り、「スタンドプレーから生じるチームワーク」がとってもいい感じ。
    音楽もとってもいい。キャラもとってもいい。
    内容もとってもいい。一見、ばらばらになっているように見えて、後から繋がる気持ちよさ。
    タチコマ可愛いし、最後の「好奇心」は気持ちいい。
    2期での成長も期待。

    本当に、いつかまた見たくなる、いつまでも語られ続ける名作だと思う。
    とりあえず、タチコマ可愛いよタチコマ。

  • 観始めた頃は少佐かっこいいと思ってたけど、観終わる頃には課長の辣腕ぶりに惚れていた。

  • 公安9課のかっこよさがたまらない…おっさん好きにもたまらない…それ以前にストーリーが大変良い出来だと思います。
    大人になってから見るとより楽しめるアニメかと。

  • 一気に観終わった。
    羽海野せんせーがスピカの後書きで感想を書いてたから、押井映画2作も数ヶ月前に観た。

    作品の違いはただあるだけど、
    アニメの方は、人間味とバトーの性格がいちばん目立った。そこが好き。

    ほかのもいつか観る。
    とりあえず冲方さんとまーやさんを目当てで、ARISE待機。

  • 傑作。

  •  映画版とは少し雰囲気が違っていて、もう少し一般受けしそうなライトな感じ。これはこれで面白い。まあ、それでもストーリーを追い切れないことは幾度もあった。けれど、それこそ攻殻の魅力の一つだと思う。

     TVシリーズとしては、映像やシナリオやセリフ回しなど、どれをとってもクオリティが高い。

    > 我々の間には「チームプレイ」などという都合のよい言い訳は存在せん。
    > あるとすれば、スタンドプレーから生じる「チームワーク」だけだ。

     続けざまに少佐の「行くわ」。これには痺れた。

     基本的に一話完結の形を取りながらも、全編を通して一つの大きな物語を作るという手法はとてもよかった。「笑い男」という存在のミステリアスさも上手く表現できていたと思う。サリンジャーを読んでみたくなった。

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