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- / ISBN・EAN: 4547462041807
感想・レビュー・書評
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ルー・リードが10月に死んでたのをこの映画を観たのがきっかけで
いまさら知ったぁ・・・・・・・・・・・・・・・
いや、あの人は絶対に死なないって勝手に思ってたんで
けっこうショックでその日は呆然としてました・・・・・・
その話はまた次に書くとして、この映画の主題歌、
メインで使われてる楽曲の話。
ノア・バームバックの映画は音楽が重要だと思う。
ひとつはピンク・フロイドの『Hey You』。
劇中にも出てくるけど『The Wall』の。
もうひとつはやはり劇中でもひとことだけ言及される
ルー・リードの『Street Hassle』。NYだしね。
http://youtu.be/bkG9BKgDvNI
ルー・リードのソロは最初の方の3枚しか持ってないんで
知らなかったんですけど、これがめちゃくちゃ名曲・・・
女が男を金で買ってセックスするというような詩。
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20051003
『The Wall』の方は、たぶんザ・フーの『Tommy』+『1984年』のような
管理社会を管理教育に置き換えた青春の葛藤ものじゃないかと
勝手に思ってますが、『Hey You』は孤独感とかそういう内容だったような。
他の楽曲だと、ペンタングルのバート・ヤンシュ。
この人も2011年に亡くなりました。
ペンタングルの1st.は持ってるけどちゃんと聴いてないや、今度聴こう。
あとGalaxie500→Lunaの人。
映画の内容はノア・バームバックの自伝的作品。
両親が映画評論家とか、小説家なんだけど
考え方がそういう人たちにありがちな、正論だけど教養のない人を見下したり
自由奔放だったりして、その影響と
離婚のせいで兄弟の生活にだんだん問題が出てくる・・・
コメディというかこれも悲喜劇ですね。それと青春映画。
『マーゴット・ウェディング』とだいたい似たような感じで
やっぱりボロボロになる家族。
親の描写についてはけっこうわかる部分があって
内容には共感できます。
全体的に★4ぐらいだけど、音楽で増量。
この映画はブクログの、フォロワーさん周辺
とくに音楽、本、映画好きの人は面白いと思う。
カフカのところとか、『ブルー・ヴェルヴェット』とか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
製作はウェス・アンダーソン、監督は『ライフ・アクアティック』『ファンタスティックMr.FOX』の共同脚本を手がけたノア・バームバッカということで、『グランド・ブダペスト・ホテル』公開に合わせて鑑賞。まさかルー・リードの曲が使われるとは思ってもいなくて、もっと早く鑑賞すべきだと後悔。他の音楽も決して派手に使用されてはいないんだけど、良かった。
『ライフ・アクアティック』でも『ファンタスティックMr.FOX』でもそうだが、大人になりきれない大人、と、大人になろうと背伸びする子供たちがここでも描かれている。一家全員かなり厄介もの揃いで、それぞれの家族からの自立が描かれている。父は過去の栄光にすがりつき、母は姦通を犯し、長男ウォルトはホラ吹きで、まだ幼い次男フランクは母恋しさ故に性欲を爆発させる。
ノア・バームバッカの自叙伝的なものらしく、物語はウォルトの自立に中心が置かれている。どうしようもなくダメなやつなんだけど、可哀想で仕方がない。ピンク・フロイドのくだりは何とも切なかった。父を崇拝するあまりに、本当のことが見えなくて、偽っている。それ故タイトルにもなった「イカ」と「クジラ」の意味が最後明かされる際には、その深い意味に胸がきゅーっと締め付けられる。とにかく本当に良く出来た脚本でした。
ウォルトを演じるアイゼンバーグは本当にこういう偏屈な悩める青年役が似合う。他のキャスト陣も絶妙な演技を魅せてた。決して派手な演出もなく、テンポが良いわけではないんだけど、脚本の良さが際立つ良い作品だった。 -
井の中の蛙父と、井の中のおたまじゃくし長男
きっとおたまじゃくしくんは足が生えたら外の世界に出て行くんだろう
ドライな視線が好みだった
(THE SQUID AND THE WHALE/2005) -
結婚は厄介だよ、が詰まりまくってる作品で嫌いじゃない。
若かりし頃のジェシーが見れて嬉しくなった -
★3.5
小説家の両親+思春期の息子2人。
離婚しても問題山積みでも結果丸く収まる……訳がない。
みんな自分の言い分があり、感じるものがあり、求めるものがあり、事情があり。
そりゃもう好き勝手やりたくもなる(笑)
タイトルが気になって借りたのたが、見終わってなんとなくしっくりくるような。ハッキリとはわからないのだが。 -
長男がどこかで見たことあるなーと思ったら、ソーシャルネットワークでFB創始者を演じていた人であった。
簡単にいえば離婚モノ。
今(なんでだか)流行りのブルックリンが舞台です。
弟の壊れていく様にヒリヒリします。
ウェスアンダーソンが制作で関わってるというところで手に取った1枚。