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- / ISBN・EAN: 4988102400736
感想・レビュー・書評
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オシャレで恋が花咲く街パリを舞台にした1作品約5分のオムニバスムービー。観光ガイドでは見ることのできないパリの魅力が満載で、世界の映画監督18人が小さな愛のストーリーを紡ぎます。限られた時間と予算の中での撮影だったみたいで、それだけに監督の力量もハッキリと目に見えるのが面白いです。なんせ18編もの恋の物語があるのでとりあえず自分が気に入ったのを紹介します。まずは一番笑えた『ノー・カントリー』のコーエン兄弟監督で『レザボア・ドッグス』のスティーヴ・ブシュミ主演の話。イチャイチャするちょっとやばいカップルに視線を合わせたばかりに起こる恐怖の体験を描いています(笑)。あとは『死ぬまでにしたい10のこと』のイザベル・コイシェ監督の話。若い愛人を作り妻と別れるつもりだった初老の夫がある日妻が白血病だと知らされる…。なんと村上春樹の小説『スプートニクの恋人』も出てきます(笑)。あとは『ラン・ローラ・ラン』『パフューム』のトム・ティクヴァ監督の話。『レオン』のナタリー・ポートマン扮する女優志願の恋人から電話で突然別れを告げられる盲目の学生。超ハイスピードで振り返っていく2人の恋の軌跡には胸締め付けられます…。あと、もっともインパクトがあって個人的にイチオシなのは、決して結ばれることのないアフリカ移民の悲しい運命を描いた、オリヴァー・シュミッツ監督の話。最後まで飲まれなかった2つのコーヒーが切ない…。そしてラストを締めるに相応しいアレクサンダー・ペイン監督の話。母親を亡くし2匹の犬と暮らす孤独なアメリカ人のおばさんが、お金を貯め勇気を出して夢だったパリへの1人旅に出ます。街中を散策する中で自分は死んでいると語った彼女は、やがて生きる意味や喜びを知っていきます。この作品はホントに素晴らしい出来で深く余韻を残してくれます。などなど…巷にあふれるオムニバス映画の中ではかなりレベルが高く味わい深い作品ばかりです。人生は相手を変えながら踊り続けるダンスです。身近にある愛に気づいて少しだけ近くの人に優しくなれる、そんな作品です。
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ショートストーリー集。
パリの色んなところを舞台に。
ストーリーはつばがっているわけでもなく、人間関係もつながっているわけでもなく、「パリ」を中心に、生活している人たちの人生の一こまを垣間見ていく感じ。
何がいいってわけじゃないの。
でもとっても良かった。
幸福感につつまれる。
主題歌のLa Meme historieも良い。 -
N.Y短編小説のような切れの良さ。
日常の断面を簡潔に映像として切り取った作品群。
たまにはこんな映画もいいと、思わせてくれる。
後に引かない日常の一コマをさらりと切り取った何気ない作品がある一方、映像的主張が強すぎて鼻につく作品もあるが、作家それぞれが勝手に作ったそれらの作品は、みなそれぞれに自由勝手で、なんともフランスらしく面白い。
そしてその作品の多様性から、観客個々の趣向に合った作品が、その他の作品によって高められている。
この映画から、無駄な計算を排除して「映像は楽しんで作り、楽しんで見る」という原点に戻る大切さを改めて思いださせてもらいました。
押し付けがましい感動作品にそろそろ辟易している人にはお勧め。 -
2006年のフランス映画。
各国の一流監督(コーエン兄弟、ウォルター・サレス、ガス・ヴァン・サントなど)とスター俳優たちがパリに集い、パリ20区のうち18の区をそれぞれ舞台にした約5分のショート・ムーヴィーを撮る、という趣向のオムニバスだ。
タイトルが示すとおり、作品の共通テーマは「愛」。パリの街角でくり広げられる、18の出会いと別れの物語だ。
中には「ボーイ・ミーツ・ボーイ」の話もあったり、異文化交流の形を取った出会いもあったりする。ホラー仕立てのものもあればファンタジー仕立てもあり、5分間長廻しで撮ったものもある。短い枠の中で、それぞれの監督が個性を競い合っている。
玉石混淆ではあるけれど、総じてよくできた、オシャレで気の利いたオムニバス。さすがにどの監督も、これ見よがしに名所を映すような「観光映画」にはしておらず、作家性の高いショート・ムーヴィー集として愉しめる。
コーエン兄弟のものは、スティーヴ・ブシェミを主演に据え、むしろ「愛の街、パリ」を痛烈におちょくる内容。さすがの毒気とブラック・ユーモアだ。
ほかの作品では、シルヴァン・ショメ(アニメの監督として有名で、これは初の実写作品)が撮ったパントマイム・ネタのものと、トム・ティクヴァ監督(『パフューム ある人殺しの物語』の人)のものがよかった。
あと、『ベッカムに恋して』のグリンダー・チャダが撮った一編では、ヘジャブをかぶって登場するムスリムのヒロインがすこぶるチャーミング。 -
個性豊かな監督たちが送るパリでの小さな恋の物語たち。
各物語の冒頭には、ほとんどパリの風景が映し出される。遠くから眺められたパリの街並みや、絶え間なく行きかうパリの人込み、そして静寂すぎるパリの夜。それらは、これから始まる物語が小さく、日常の中の出来事である一方で、ひときわ目立ったものであることを示してくれる。
内容はもちろん、恋愛のことに関してだ。しかし、一口に恋愛といっても様々だ。ふとした偶然からのものがあれば、同性愛、年齢差関係ないもの、そして親子愛など、本当に多様な恋愛をテーマにしている。確かに随所に、まだ自分にとって難解な部分が幾つか見受けられたが、それ以外に不満に思うことはなかった。
きっと皆は、この作品の中の出会い方、もしくは境遇に遭うことはあるまい。だがこの作品の各々にやはり日常性を感じてしまう。そして一遍ずつ見終わる度に、自然と安らぎ、幸せな気持ちになってしまうのだ。 -
5〜10分ぐらいのショートムービー集。
前半は、興味を持ってられるけど、
中盤から登場人物が絡まないとわかると、
興味を失う。。。
それぞれの監督の良さとか
面白さが出ているんだろうけど、
企画モノだな。 -
パリを舞台に18人の監督が撮ったラブストーリーを収めたオムニバス作品。1編は5分程度という短さなので、物語というよりワンシーンを切り取った感じで物足りなさは否めない。エピソードの舞台として、あるいはそうした様々な人間模様が交錯する様を通してパリという街を描いている作品なのかもしれない。ごく短いとはいえ、印象的な美しいシーンとピンとこないものとがあるが、特に気いったのはナタリーポートマン演じる女優の卵と盲目の青年のエピソード。他にも「もう少しこの世界を観続けたい」と思えるシーンも幾つかあった。
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短編集になってるの知らずに観た。
だからいつこの物語が繋がるんだろうと
思いながら見てしまった。
けど1つ1つは本当に短い。
何かしながら見るにはいいかも。
パリで起こるいろんな愛の形。
おもしろいと思うものもあれば
最後まで意味がわからないものもあった。
環境ビデオにはうってつけかもね。 -
世界中の18人の映画監督による、「愛」をテーマにした18個の短篇集。
パリ20区のうち18の区が舞台になっていて、1区につき5分の短編になっています。
それぞれの地区でそれぞれの監督がそれぞれの「愛」を撮った映画。
プロデューサーはあの『アメリ』を手掛けた人。
監督も俳優もすごい人たちばかり。
どの作品も素晴らしかったです。
恋人の愛、家族の愛、同性愛、親子愛、離婚、ひとめぼれ、etc...
好きな作品がたっくさんありました。むしろ全部好き!
悲しかったり寂しかったりハッピーだったり
どの監督さんも本当にキレイな愛の物語を描くなぁ・・。
素敵な映画でした。おすすめだよ~!!
きっとパリ行きたくなる!!
Paris, je t'aime -
世界中の18人の監督による「愛」をテーマにした短編オムニバス映画である。パリ20区のうち18の区を舞台に、1区につき約5分間の短編映画にしている。
え面白そう!もう一回見よう -
一篇一篇が短過ぎて何となく欲求不満。が、日本人贔屓ではないけれども諏訪某という監督のは印象に残った。
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わたしの頭が足りないのか、ジョークが理解できない所が多発。
特にこの話が!!!っていうのも自分の中でもなかったからきっと相性が悪かったのかしら・・・ -
テンポ、バラエティパック。 映画や動画を作ってる人が見るといいと思います。
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パリを舞台とした18篇のショートストーリーを集めた
オムニバス形式の映画。
1話が5分程度の短いものなので、不思議な余韻が残るものが多かった。
パントマイムの話が最高に好き。
コーエン兄弟と日本人監督の話も良かった。
アジア人美容師の話はあまりにもステレオタイプなアジア観に苦笑。
もっとベタベタに甘いラブストーリーばかりかと思ってたけど
ほろ苦かったり、ユーモアがあったりと、
「愛」という1つのテーマでも表現の仕方が
びっくりするぐらいさまざまな所がおもしろかった。 -
幸せだと涙が出るのは世界共通なのね。
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出来は別として
好きな監督を見つける為の
足がかりとしては良いと思う今日この頃 -
オムニバス形式。
イスラム教徒の女の子に恋をする男の子の話や、結婚を控えて恋人と喧嘩してオスカーワイルドに諌められる話がすごく可愛くて素敵。 -
パリの街で紡がれる短編集。
意味わかんない話も多かったけど、心温まるお話、胸が切なくなるお話、笑えるお話もあって、とても良かったです。
映像がきれいでした。音楽も素敵。
おススメは、パントマイムと、ナタリーポートマン(美しすぎる)のと、熟年離婚カップルのお話。
うーん、ちょいと旅にでかけたい。 -
短編がいっぱい詰まったオムニバス映画
5分くらいの作品がたくさん!
ギャスパー・ウリエル目当てで借りたら、まさかのホ○ストーリーでした笑
イライジャ・ウッドのバンパイアの話が印象的だったかも
あと???だったのが中国美容室
恐怖を覚えたのがパントマイム(´Д`) -
チュイルリー、ショワジー門、お祭り広場、マドレーヌ界隈、フォブール・サン・ドニ、14区 が好きだった
コーエン兄弟の愛!! -
全部が好きな話じゃない、でも好き。
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ニューヨークに続いて、これか。あんまり好きな感じのテイストじゃなかった。パリに行く前に、街の様子を知るために見た感じ
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ずっと気になっていたのに、何故か観る機会を逸していた作品。
短編というのは、シャープさが長編よりも求められると思います。いかに、セリフではない場所で「説明」をするか。終わり方も、長編のようにはいかない。
すべて、テイストの違うもので良かったです。が、特に気に入ったものを少し。
「16区から遠く離れて」秀逸です。ほとんどセリフがなく、主人公である女性の顔にも大きな変化はないけれど、間の取り方、視線、そして歌。あそこで終わる残酷さが良いです。
「ヴィクトワール広場」あの短さで、大きなものを失った母親をあそこまで体現できるジュリエット・ビノシュは流石ですね。監督が日本人というのも、何だか誇らしいです。
「エッフェル塔」え?と目が点になる話の展開ですが、とても純粋な愛の話。夢に溢れてて、でも毒っけもあって、終わり方も余韻を残す感じで素敵。
「お祭り広場」タイトルと中身のギャップが切ないです。決して、パリはただ美しいだけの場所ではないということ、一見美しくない人生の中にも、とびきり美しい愛が在ること。悲しくも美しい、残酷だけれどどこか希望も残してくれる。
「フォブール・サン・ドニ」盲目の青年が素晴らしい!杖を使って石畳を走っていくシーンは鳥肌が立ちました。最後の、「Are you listening to me?」に対する「yes, I see you」は詩的ですね。
赤いトレンチコートの話とか、ファニー・アルダンのむせかえるような色気とか、ルーファス・シーウェルの可愛さとか、ピンポイントでも観るところはたくさんありました。もう一回観たい!と思わせてくれる作品でした。 -
うーん。これが名作?
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言葉がわからなくても、ずっと観ていて苦じゃない不思議な映画。
「マレ地区」「エッフェル塔」 -
大好きなパリにどっぷり浸かることができて嬉しかった ひとつひとつの風景が愛しい やはりパリは素敵だ
最後のお話は、あまりに綺麗で、あのような暖かい街があることに感動して涙が出た
大好きな映画のひとつになった
観られて良かった -
ピエロの話と日本人監督のカウボーイの話が特におきにいり。どの短編もはずれがなく、それぞれがパリの別のエリアをテーマにしているという構成がおしゃれで、パリを散歩しているような気分になれます♪
パリに行く機会があればその前にもう一度観たい作品。 -
アラブの女のがいい。