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- / ISBN・EAN: 4988142581723
感想・レビュー・書評
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☁~ この世は不思議なところ ~☁
原っぱで人間の切り落とされた
方耳を発見した男が迷い込む世界
先ず、
人間の耳が落ちていたら
それを拾って警察へ持っていくかなぁ
と思った。
耳を発見した カイル・マクラクランは
クラブ歌手のイザベラ・ロッセリーニ
の部屋に忍び込みビックリするような
アブノーマルな行為を目撃する
アブノーマルな行為ってのは
ダメでしょう
ってことしてました。
ま、人の趣味なので勝手ですが。
で、イザベラ・ロッセリーニが
カイル・マクラクランに関係を迫ります
ぶって!とかイザベラが言います。
いやだ!とカイルは言います。
するとイザベラはカイルに蹴りを入れます。
頭に来たカイルはイザベラをぶちます。
するとイザベラは恍惚顔になり興奮。
なんじゃこりゃ?
という世界なのですが
そこは流石のデイヴィッド・リンチ
興味本位で覗きこんだ世界へ
足を踏み入れ関わってゆく男を
観る側も興味深々と誘導させる術がある
「ブルーベルベット」~♪
を歌うイザベラ・ロッセリーニ
とても美しく官能的でした
また、それを聴いて感傷的になる
ドS役のデニス・ホッパーも良かった
ベルベットフェチ
方向によっては
確かに手触りはいい -
これはTVシリーズ「ツイン・ピークス」と裏表の作品というか、この時のデヴィッド・リンチのやりたかった感じが最も出てるのがこの2作品のようです。
「ツイン・ピークス」も観て評価してるので、観てなかったら★4つかなー。
恐怖とか狂気はあまり感じなくて、すごく美しい作品でした。
むしろ、リンチ本人もずっとテーマにしている(’50年代趣味の)表面的な日常の映像の方が怖く感じる。
そこらへんはオープニングの耳の穴(「不思議の国のアリス」で穴に落ちるのと同様)と、エンディングの作り物の鳥に象徴されているんだと思います。 -
好奇心は罪ですね。
まるで不思議の国のアリスの様でした。
主人公がしょうもないやつで憎めなくて、なんで憎めないのかと思いますに、最初のあたりで親父の哀れな姿にしょんぼりしている姿を見ると、こいつ良い奴、優しい人なんだろうな、なんて先入観持っちゃうんでしょうね。
でも駄目です。ダメな男です。
後半、お決まりの修羅場シーンなんて笑顔でガッツポーズしました。
退屈な日常に飽きてこれを見ると、もしかしたら私の周りでもあるかもしれない不思議な謎に気付くかも。 -
素晴らしい。
間違いなく監督独自の世界が広がっている。
他の王道を行く映画と同じように、ロジック的に理解しようとして
自分の常識や世界観との差異に気をとられて
彼の映画を「常識はずれの妄想世界」で片付けてしまってはもったいない。
ストーリー、セリフ、シーン、どれをとっても
彼の感覚の中ではちゃんと腑に落ちているデビッドリンチの世界。
それを堪能するために観たのでとても満足できた。
むしろ、「もっとリンチを!」と思ってしまった。
こういう映画だけでいいとは思わない。
でも彼のような作家がいないのはつまらなすぎる。
スピルバーグやキャメロンより遥に多い
「好き嫌い」の分かれる映画であることには間違いない。
私は大好き。 -
デビッド・リンチワールド形成初期作品。そういう意味では、分かりやすい。題名にある「ブルー・ベルベット」という曲は確か50'sナンバー。設定も白黒テレビがリビングにあったので、その年代か。アメリカの片田舎で起こる犯罪に父の急病で帰宅していた大学生が自ら首を突っ込み、巻き込まれる。どんな時代にあっても、多少の差はあれ、他人はそれぞれの秘密を持ち、ダークサイドなストレンジ・ワールドがあることを印象付ける。デニス・ホッパーの演技がいい。またリンチの秘蔵っ子ローラ・ダーンのゆがんだ下唇もこの頃から爆裂(笑。
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冒頭から切れ味のよい映像が続き、牧歌的な日常風景と不気味で不快ですらある情景の違和感がすばらしい。
この違和感は二人の対照的なヒロインがそのまま体現しているようにも見える。
まず冒頭で、ねじ曲がったホースと飛び散る水しぶきが、主人公の父親が脳溢血で倒れたことを連想させ、病院でのこの老人の異様な姿はやはり日常から逸脱した「不気味なもの」を思わせる。
ミステリーとヒロインたちとの恋愛も混ぜ込んだ娯楽要素も詰まったすぐれた作品である。 -
いやぁ素晴らしい。
デヴィッド・リンチ初期の作品。
ツインピークスの前の作品やからか、ツインピークスぽい映像がちらほら。
ロスト・ハイウェイの冒頭とそっくりなシーンもあったね。
カイル・マクラクラインは相変わらず綺麗な顔!甘いマスクという言葉が一番似合う人では。
そして、やっぱりすごいのがデニス・ホッパーの変態ぶり!
クローゼットから覗き見るあの狂気に満ちたレイプシーン…忘れられへん。
初期作品だけあってリンチにしてはわかりやすい映画やったけど、
やっぱり彼が作り出すシュルレアリスムの世界観は素晴らしい。
映像に引き込まれる。
この映画は嫌悪感を感じる人もいるかもしれへんけど、何度も観たくなる人も多いはず! -
ボビー・ビントンの歌う同名ヒット曲を背景に、赤い薔薇、白いフェンス、青い空といった絵葉書の様なアメリカの典型的な田舎町を映し出した、テクニカラーの明るい画面から一転して、カメラが草の間に入って行き、地面で虫たちが凄まじい生存競争を繰り広げるさまを描いた冒頭部、暴力、セックス、SMに絡む奇怪な登場人物など、デヴィッド・リンチ独特の世界。
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さいっきょうに気持ち悪かった。
リンチ作品が見たくて借りたのですが、これは好き嫌い完全に分かれるだろう。そして私は嫌いと言えるかもしれない。とゆうか、わけがわからない。
ストーリーも支離滅裂だし、キャラクター設定もなんだかよくわからない。そう、よくわからないんだ。
女のにヌードも腹が出ていて中年すぎてリアルだ。そして、階段を上るシーンがゆっくりなんだけど、それもリアルだ。だって緊張するときって時間がかわるでしょ。
そして要所要所で緊張を強いられる。完全にリンチの手のひらで踊っている私。あぁ悔しすぎる!!!
オープニングの映像とラストが微妙につながっているのと、あんなに気持ち悪い展開をさせながら、最後はなんだか一家団欒ハッピーエンド風に終わらすという、本当に気味の悪い映画でした。
あぁ見終わったのに動悸がおさまらない。すごいものを見てしまった…