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- / ISBN・EAN: 4988104047137
感想・レビュー・書評
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最近「映画音楽の世界」と言うCDを聞きこの映画を思い出しました。サイケデリックな怪獣映画なんですが、劇中歌に「返せ!太陽を」と言う歌があります。公開当時に一回聞いただけなのに強烈に耳に残るインパクト、メロディラインはほぼ正確に覚えていたことに自分で吃驚しました。是非一度聞いて下さい!バックコーラスに眩暈がし、歌詞に卒倒します。
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まえすとろさん1971年、東宝特撮映画の顔であった円谷英二特技監督が、前年初頭に死去したため主要スタッフのほとんどが東宝を辞職、もしくは異動されるなどして...1971年、東宝特撮映画の顔であった円谷英二特技監督が、前年初頭に死去したため主要スタッフのほとんどが東宝を辞職、もしくは異動されるなどして、当時の東宝特撮の現場はほぼ崩壊状態でした。東宝本社は組織を解体細分化、「映像事業部」などを発足させ、東宝の看板であった特撮映像技術の生き残りを模索していた渦中の作品で、円谷門下の有志によるゴジラシリーズ唯一の低予算の作品としては発想と演出に見るべき点は多かった作品です。初代ゴジラの根底にあった「社会批判」が強く打ち出されており、メッセージ性の強い素敵な作品です。2013/10/02
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1971年公開。公害が社会問題となっていた時代、海に垂れ流されたヘドロの中から生まれたヘドラ。元々ゴジラも水爆実験で生まれたし、科学への過信という人間の過ちが生み出した怪物という点では同格。ゴジラが主役だから当然ヘドラを倒すわけですが、どちらが勝者といこともない。
ただ残念ながら、「この怪物を生み出したには我々だ」と自己反省する日本人が描かれるわけではない。せいぜい「公害反対!」と叫ぶヒッピーの若者がいるくらい(そんな彼らヘドラから硫酸浴びて死んじゃうんだから酷い話です)。テーマは重いですが、踏み込みが足りない印象です。
ヒッピーといえば、「水銀、コバルト、カドミュウム」という凄い歌詞の「かえせ!太陽を」というテーマ曲のインパクト凄いですが、これがめちゃめちゃサイケロックで演奏がかっこ良かった! -
公害によって生まれたヘドラは、公害ガスを撒いて人々を大規模に襲う。
今までで一番ゴジラが苦戦していたように感じた。ヘドロによって片目をつぶしているし。
「公害」というテーマを深刻にとらえつつ、それを子供向けに提示した意義は大きいと思う。 -
ゴーゴーやサイケ、公害と時代を意識した怪獣映画。当時も異色作だろうけど、今だと更に色々と制約がありそうな…
海の汚れ方や奇形魚、人間が溶けるシーンなどそこそこエグいところもあるけれど、対決シーンはゴジラがやけに人間くさく見える。怪獣らしい豪快な感じがなくとってつけたような戦い方で、飛ぶシーンでは思わず吹いた。
それでもヘドラの造形とか途中で入るアニメーション、主題歌とか、カッコ良くて好きだなあ。 -
OPのリズムが妙に耳に残る印象深い曲だった
高度経済成長期の公害垂れ流し時代をモチーフにしたゴジラ映画。明るめの曲に反して、ヘドロとゴミでよどんだ水面が物悲しい雰囲気。面白かった -
@新文芸坐
怪作。飛行シーンはニヤニヤが止まらなかった。でもどうせならとことんシリアスに、恐ろしくしてほしかったなぁ。